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玄関を開けると高い天井、そして高窓から差し込む光。
映画に出てくるようなおしゃれな玄関は、吹き抜けを設けるパターンが多いように思います。
確かに、玄関に吹き抜けを設けるとオシャレ度はアップしますが、一方で吹き抜けならではのデメリットを感じる場面があります。
おしゃれさを追求しつつ、デメリットを解消する。そのために重要なのは「特徴を把握すること」そして「目的を明確にすること」です。
玄関 + 吹き抜けの間取り。どんな特徴を持つのか、どんな目的で設定すると満足につながるのか。
本記事を読んで、しっかり把握しましょう。
◼玄関に吹き抜けを設ける「メリット」
玄関 + 吹き抜けの間取りの特徴を把握するため、最初にメリットを見てみましょう。
高い天井と独特の照明で「おしゃれな玄関に」
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玄関に吹き抜けを設ける最大のメリットは「おしゃれな玄関の実現」です。
冒頭でもお伝えしたとおり、玄関戸をくぐった先が吹き抜けになっていて、高いところから光が落ちる様はドラマティックです。
吹き抜けに設けられたおしゃれな照明を灯せば、夜間も大人びた空間演出が可能となります。
タペストリーや観葉植物を垂らすなど、通常の天井高さでは実現できないインテリアも叶えられるので「こんな玄関にしたい」という理想の玄関に挑戦しましょう。
高い位置に窓を配置して「明るい玄関に」
「高窓・天窓」も吹き抜けならでは。
高い位置や天井に取り付けられた窓は、一般的な窓に比べて光を取り込みやすく、北側の玄関でも十分な明るさが得られます。
白い壁紙を用いれば、光が反射してさらに明るい玄関に。
家を出るとき、そして帰宅するとき、玄関が明るいと気持ちも上向きになります。
毎日使用する玄関だからこそ、明るさの意識は大事です。
高窓で得られる「高効率な換気」
高窓を設けることで「効率的に換気できる」こともメリットです。
暖かい空気は軽いため、上昇する性質を利用して換気を図るのです。
玄関は空気が溜まりやすく、靴の匂いが気になることがありますが、換気量を増やすことで匂いやカビの発生を抑えられます。
また、夏季はリビングやダイニングから玄関まで開け放つことで、家全体の換気量を増やし、体感温度を下げられるでしょう。
高い位置に窓があるので、防犯を気にしながら換気できる点にも注目です。
◼玄関に吹き抜けを設ける「デメリット」
特徴的な間取りの玄関 + 吹き抜けにはデメリットも存在します。
暖かい空気が上って「寒い」
夏は涼しさとカラッとした空気を運んでくれる上昇気流ですが、冬場はせっかく「温まった空気を連れ去って」しまいます。
このため、玄関に吹き抜けを設ける場合は、建物全体の断熱性を高めるとともに、玄関の断熱性能にも気を配る必要があります。
また、天井付近に溜まった暖かい空気をかき混ぜるため、シーリングファンやサーキュレーターの設置も効果的です。
念のため、サーキュレーターを置く場所とコンセントを設けておくと安心です。
本来使えるはずの「床面積が減ってしまう」
吹き抜けを設けると「床面積が減少」してしまいます。
通常の玄関にして、2階部分に床を張れば収納スペースや、広さによっては部屋を増やすことはできるかもしれません。
吹き抜けにした方が床面積が減るため工事費が安くなると思いがちですが、実は足場の数量や職人の手間が余分にかかる分、大きな節約にはなりません。
建築費用は同程度で、床面積は減少するので、費用対効果は小さくなります。
吹き抜けに設けた「照明が交換しづらい」
「照明の交換しづらさ」もデメリット。
吹き抜けの中頃や天井部分に設置された照明は、交換するにも手が届かず、脚の長いはしごが必要になります。
結局、業者を呼んで時間と費用がかかることになります。
ただし、このデメリットはLED照明の登場で軽減されつつあります。
点灯時間や設置される場所など条件にもよりますが、10年から20年ほどの寿命を持つため、他の補修やリフォームの際に一緒に照明の取り替えを行えばかかる費用・手間は小さくなります。
ほかにも、階段や廊下から手の届く範囲に設置するよう配慮するなど、工夫次第で軽減できるデメリットではあります。
高い位置の窓・壁「掃除がしづらい」
吹き抜けは「掃除のしづらさ」もデメリットです。
高い位置の壁面は掃除機やホウキが届かず、ホコリが溜まっても放置される場合があります。
高窓を設置したり、凹凸のある照明を設置すると、ホコリはさらに溜まりやすくなるので注意が必要です。
なお、掃除のデメリットの解消方法は後述します。
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◼玄関吹き抜けをおしゃれにする「間取りのコツ」
最後に、玄関に吹き抜けを設けるとき、配慮すると空間がさらにおしゃれになったり、お手入れが楽になるためのコツを紹介します。
「手すり・照明」にこだわる
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まずは「手すり・照明にこだわる」ことです。
吹き抜けを設けるだけでは、空間的なインパクトは得られてもおしゃれさの演出にもの足りないことがあります。
その原因は主役がいないこと。
吹き抜けを設けても、床・壁・天井に使う床材やクロスなど、素材は変わらないのでシンプルすぎる空間になってしまいます。
対策として、落下防止の手すりをデザイン性のあるアイアン素材にしたり、凝った木目にしたりして存在感を出すとよいでしょう。
手すりのほかにも、照明でも演出は可能です。
天井からシャンデリアのような細工が施された照明が設置されれば、玄関の雰囲気はグッとよくなります。
時計や観葉植物、タペストリーなど、ほかにもインテリアの主役を張れるものは多くあります。事例をたくさん見て「こんな玄関にしたい」を見つけてみましょう。
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掃除・電球交換ができるよう「キャットウォーク」を設ける
掃除・照明交換対策には「キャットウォーク」の設置も有効です。
キャットウォークとは、高所に設置された狭い通路を指します。
キャットと名がつきますが、人が通るだけの幅を確保。掃除や照明の交換など、実用面で高い効果を発揮します。
広さや配置を工夫することで、作業用の通路としてのほか、コンパクトな書斎やこもり空間としても利用できるので、アイデアを膨らませる楽しさもあります。
冷気を玄関部分で「区切る」
「冷気を玄関・吹き抜けで区切る」意識も大切です。
玄関は頻繁に外部との出入りが生じ、冷気の入り口になってしまいます。
このため、玄関の空気をくつろぎの場所であるリビングダイニングに侵入させないよう工夫が求められます。
具体的には、1階部分2階部分とも、ドアや引き戸を設置して、冷気が侵入しないよう開閉可能にすることです。
暑い時期には開けておき、寒い時期には閉めておく。どちらの環境にも対応できるので、ぜひ建具を準備しておきましょう。
風水上のデメリット対策も
「風水」を気にする人は、玄関に吹き抜けを設ける場合、間取りに工夫が必要です。
諸説ありますが、吹き抜けは間取りに”欠け”を生じさせるため、家の中心や表鬼門・裏鬼門に設置するべきでないとする考えがあります。
風水を気にする人は、家の中心部分、および北東(鬼門)・南西(裏鬼門)に玄関を配置しないようにすると、建築後も気持ちよく過ごせるでしょう。
◼まとめ│玄関吹き抜けは目的を明確化しよう
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玄関に吹き抜けを設けることについて、メリット・デメリットおよびコツを紹介しました。
玄関に限らず、吹き抜けは独特の特徴を持つ間取りです。
特徴をしっかりと把握したうえで「私はどうして吹き抜けを設けたいのだろう?どんな玄関が理想なんだろう?」と自問して、目的をはっきりするところから始めましょう!
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