新築住宅の外観イメージに大きく影響する屋根の形状は、しっかり考えたいポイント。
寄棟・切り妻・陸屋根などさまざまな屋根形状がありますが、今回はスタイリッシュな片流れ屋根にスポットを当ててみます。
東京の街並みにマッチするおしゃれな片流れ屋根の注文住宅を見ながら、おしゃれに仕上げるコツを学んでみましょう。
よくある失敗例もご紹介しますので、理想の住まいづくりに活かしてください。
目次
■東京の新築に片流れ屋根がおすすめなワケ
■おしゃれな片流れ屋根の注文住宅実例
■片流れ屋根の外観をおしゃれに仕上げるコツ
■片流れ屋根でよくある失敗例
■東京の新築に片流れ屋根がおすすめなワケ
・コストを抑えやすい
シンプルな形状の片流れ屋根は、材料費と施工費を抑えやすいのが特徴。
土地価格が高い東京エリアでは、建物価格を抑えられると土地探しの選択肢が増えるのはうれしいメリット。
無理なコストダウンではないので、住まいの品質が悪化する心配がないのも良いですね。
将来の塗装メンテナンス時も、シンプルな形状のおかげで費用を抑えやすいです。
・太陽光パネルを設置しやすい
クリーンエネルギーとして普及が進んでいる太陽光パネルを設置しやすいのも、片流れ屋根ならではの特徴です。
大きな一枚屋根なら無駄なくパネルを配置しやすいので、ほかの屋根形状より発電量を稼げます。全面南向きの屋根なら、北・西向きの屋根より発電効率も期待できます。
光熱費を節約してランニングコストを抑えることができるのは、長期的に見るとかなりうれしいポイントです。
・デザイン被りが気になりにくい
シンプルなシルエットをつくりやすい片流れ屋根の外観は、住宅の距離が近い市街地でもデザイン被りが気になりにくいのが特徴。
片流れ屋根はモダンテイストと相性が良く、さりげないデザインのため同じような家が近くにあってもそれほど気になりません。
シンプルで狙いすぎた印象が出にくいので、東京の街並みにもスッキリなじむデザインです。
・斜線制限を回避しやすい
住宅密度が高い東京エリアでは、日照や視界を確保するための斜線制限に抵触するケースが多いです。
大きく切欠いたシルエットになる片流れ屋根は、自然に斜線制限を回避しやすいのも意外なメリット。
切り妻や寄棟だと明らかに斜線制限を回避したような切り欠きになってしまうケースでも、片流れ屋根なら自然なデザインで回避しやすいです。
・天井を高くしやすい
片流れ屋根は大きな天井裏空間が生まれるため、室内の天井高を上げて開放的な間取りをつくりやすいです。
勾配天井はおしゃれな印象も生まれるので、デザイン性にこだわりたい方にも人気です。
・小屋裏収納をつくりやすい
大きな天井裏空間を活かし、小屋裏収納やロフトをつくりやすいのも片流れ屋根のメリット。
天井高や面積などの条件を満たせば延べ床面積に含まれないため、建ぺい率や容積率ギリギリの土地でもスペースを生み出せます。
■おしゃれな片流れ屋根の注文住宅実例
実際に東京エリアで建てた、おしゃれな片流れ屋根の外観写真をご紹介します。
詳細ページには室内の写真も掲載していますので、気になるデザインがあったらぜひチェックしてください♪
事例①
片流れ屋根とフラット屋根を組み合わせた、現代的な仕上がりの外観です。
モダンテイストのツートンカラーや連続するスリット窓など、トータルコーディネートでより魅力的な印象になりました。
【事例詳細】高い断熱性と防音性の構造を最大活用。 家族のたくさんの希望を叶えたお家。|立川市
事例②
ナチュラルテイストの可愛らしい外観と、シンプルな片流れ屋根を組み合わせたお住まいです。
外壁や外構までベージュ系でトータルコーディネートしているため、やさしいナチュラルモダンテイストにもしっかりマッチしています。
【事例詳細】家族の空間を大切に、ナチュラルテイスト溢れる住まい。|八王子市
■片流れ屋根の外観をおしゃれに仕上げるコツ
・直線的なシルエットにする
片流れ屋根の外観を活かすには、外壁の形状もできるだけ直線的に仕上げたいところです。
外壁に凹凸が多いと屋根の形状も複雑になってしまうため、片流れ屋根のスタイリッシュな魅力が半減してしまいます。
土地や間取りの関係で外壁の形状が複雑になってしまう場合は、複数の片流れ屋根を組み合わせて見ると良いでしょう。
・モダンデザインと組み合わせる
スタイリッシュなイメージをつくりやすい片流れ屋根は、モダンテイストとの相性が抜群♪
東京の街並みにもマッチするモダンな外観は人気が高く、流行に関係なく長く愛せるデザインです。
【関連コラム】おしゃれなモダンスタイルの新築実例|東京でおしゃれな内外観をつくる
・窓の配置にこだわる
外観に大きな影響を与える窓の配置に工夫すると、片流れ屋根をよりおしゃれに魅せやすいです。
中残がある引き違い窓を避け、縦長・横長・スクエアなどデザイン性の高い窓を選ぶのがおすすめ。
玄関側などおしゃれに魅せたい部分は、窓の配置にこだわってみましょう。
・勾配にこだわる
片流れ屋根は勾配によっても見え方が大きく変わってきます。
勾配がきついとシャープな印象が強調され、緩くなると比較的やさしい印象になります。
土地や間取りによっても変わってきますが、調整できる場合は勾配にもこだわってみましょう。
■片流れ屋根でよくある失敗例
・シンプル過ぎてダサい
片流れ屋根のシンプルな外観は、一歩間違えると面白みがなく安っぽく見えてしまう危険性も持っています。特に市街地で多い総二階と片流れ屋根の組み合わせは要注意。
デザインの好みはひとそれぞれなので難しいのですが、シンプル過ぎてつまらないと感じたら、少し外観にアクセントを足してみましょう。
大きな費用をかけずにセンス良く仕上げやすいのは、窓の位置によるアクセントです。
玄関側など住まいの顔となる面は、スリット窓やスクエア窓などをバランスよく配置するとおしゃれに仕上がります。
スタイリッシュな片流れ屋根との相性も良いので、ぜひ活用してみてください。
・雨どいに負担がかかり壊れた
片流れ屋根は面積が大きくなるため、雨どいに集まる水量が増えて負担がかかりやすい点に要注意。特に大きな一枚屋根の場合、長年の負担が蓄積して雨どいが壊れるケースが多いようです。
片流れ屋根の場合は雨どいのサイズや取り付け方法にも注目して、なるべく頑丈なつくりにしておきましょう。
・外壁の汚れが目立つ
軒の出幅が少ない片流れ屋根は、雨風の方向によっては外壁の汚れが目立ちやすいケースもあります。
特にホワイトやベージュなど明るい外壁は汚れが目立ちやすいため、雨がかかりやすい場所はグレーなどのダークカラーを選ぶと良いかもしれません。
明るいカラーを選ぶなら、足場をかけずに外壁を清掃できるようなバルコニー配置など、メンテナンスのしやすさにこだわるのがおすすめ。
■まとめ:スタイリッシュな外観ならシンプルな片流れ屋根♪
都会の街並みにマッチするスタイリッシュな外観がお好みなら、シンプルでおしゃれな片流れ屋根がおすすめです。
外観デザインがしっくりこないときは、ぜひ屋根の形状にこだわってみてください。
私たちウェルホームは首都圏エリアの住宅地にマッチする、おしゃれなマイホームづくりをお手伝いしています。
外観だけでなく内装デザインの参考になるモデルハウスも、八王子・立川・横浜にご用意しています。
ちょっと見てみたい、デザインの参考にしたい方も、ぜひお気軽に活用してください♪