自由設計で、憧れの暮らしを叶える注文住宅。
屋内の間取りや内装はもちろん、外構デザインにもこだわりたいですよね。スタイリッシュな玄関アプローチやおしゃれなプライベートガーデン、広い駐車スペースのある外構は、そこに住まうご家族にとっても快適なものです。
特にマイカーをお持ちのご家族にとって、駐車スペースの配置は住まい自体の間取りにも大きな影響を与えるテーマとなるのではないでしょうか?
最近では、マイカーを持たないご家庭であっても、来客や将来ご家族が車を持つ可能性を考えて、駐車スペースを確保したいと考える人が増えています。
今回は、そんな駐車スペースで人気のガレージについてお話します。
外構設計に欠かせない、ガレージの種類やスペースの取り方、こだわりの施工事例とともに、その使い勝手や事前に知っておきたい費用についてもご紹介していきます。
目次
■こだわりのガレージがある外構
■外構・ガレージに関する疑問や不安
■使い勝手のよいガレージとは?|実例紹介
■まとめ
■こだわりのガレージがある外構
ガレージ(車庫)は、カーポートや玄関アプローチ・庭先にスペースを設けたオープンタイプの駐車スペースとは違い、壁や屋根、柱で構成される建物としての駐車スペースです。
近年、大切な車やバイクの安全管理、お手入れ、鑑賞のできる空間として、こだわりのガレージを希望するご家族が増えています。例えば、ガレージハウスやインナーガレージをご存知でしょうか?住まいの建物とガレージが一体となったもので、趣味の空間としてもそのデザイン性や機能性が注目されています。
このようなガレージ付き外構の種類や機能性、あると便利な設備についてご紹介していきましょう。
・ガレージの種類
ガレージは、先ほどお話したようにカーポートやオープンな駐車場とは異なり、駐車スペース全体を覆う建物です。
この特徴は、車やバイク関連の備品やメンテナンス道具を収納したり、作業スペースを確保したりできる他にはないメリットです。車を何台置くのか、車への乗り降りや荷物の積み下ろしにどれほどの奥行き・幅が必要か、どれくらいの収納や作業スペースを設けるのかなどの事情で、理想とするガレージのサイズが変わってきます。それにより土地全体で見る、住まい空間とガレージ空間との兼ね合いを決めなくてはなりません。
以前からある形式としては、住まいに並ぶあるいは離れるカタチで独立したガレージ・車庫を設けるというスタイルが主流でした。ガレージは通常、道路への出入りが肝心なため、家のフロントやサイドに配置されることが多く、家全体のイメージやデザインに大きな影響を与えます。
そのため、スタイリッシュな外観を保ちたい人や車を停めてから室内に入るまでの動線機能を高めたい人達の間で、近年この両方のポイントを活かせるビルトインガレージ(インナーガレージ)タイプが人気です。
また、ガレージ部分の外壁やガレージのシャッター、門扉などにこだわって、住まいとなる家との統一感を楽しむ設計に注目が集まっています。
・機能性
ガレージの機能性におけるメリットを挙げてみましょう。
◎ 安全管理
屋根だけのカーポートやオープンタイプの駐車スペースとは違い、建物構造で守られたガレージであれば、自然災害や日常の直射日光、雨風から大切な車やバイク、収納グッズを守ることができます。また、真夏や真冬時における車内の温度上昇や低下を防ぐ場合にも役立ちます。
◎ 趣味空間
例えば、先ほど紹介したビルトインガレージ(インナーガレージ)であれば、天気や時間帯に左右されず車やバイク、自転車のお手入れや掃除、趣味の作業に打ち込むことができます。
このガレージ空間を駐車スペース兼趣味のスペースとして導入することで、ご家族だけのプライベート空間として、アウトドアやBBQ、プールを楽しむといった活用の幅も広がります。そのため、車好きのご家族からだけではなく、幅広い世代・ご家族からも支持を集めているのです。
◎ 防犯対策
ガレージにシャッターや門扉を設置しておくことで、セキュリティー面にも優れたガレージが完成します。
特に、完全に閉め切れるシャッタータイプであれば、いたずらや盗難などに対する防犯対策はもちろん、外出時の空き巣防止にもつながります。
【より快適なガレージに仕上げるための設備】
より機能的で充実したガレージをつくるために、外観へのこだわりだけではなく、ガレージ内の設備にも力を入れて設計してみましょう。
まずは、車やバイクのメンテナンスに欠かせないコンセントや水栓、照明などの機器、排気ガスの充満やオイル・塗装のにおいを避けるための換気扇の配置はとても重要です。
他にも、防犯対策アイテムとして、センサーライトや防犯アラームなどがあると安心です。
また、ガレージに取り付けるシャッターや門扉には、いくつかの種類があり、それぞれに特徴が異なります。防犯性や開閉のしやすさ・音・スピードなどの機能性、耐久性を考えて、周辺環境やご家族のスタイルに合ったタイプ選びをおすすめします。
■外構・ガレージに関する疑問や不安
ガレージ付き外構に関する疑問や不安について見ていきましょう。
【予算はどれくらい必要?】
以下、2種類のガレージで比較してみましょう。
・独立ガレージ
住宅とは別に、住まいと並列あるいは分離したカタチで設けられたガレージです。
土地が広く、住まいとは別に駐車スペースの確保ができる場合や住まいとの距離をあけたい場合に採用されやすいガレージタイプです。住まいの建物から独立しているため、新築時でも住み始めてからでも設置可能なので、家づくりとは切り離して考えたいご家族には便利なスタイルではないでしょうか。
一般的に、車1台分のガレージスペースで、基礎工事費用や土間コンクリート代、商品代、本体組み立て工事費用などを合わせて約80~100万円が目安予算となります。
・ビルトインガレージ(インナーガレージ)
ビルトインガレージ(インナーガレージ)を設けた家のことをガレージハウス言います。
新築時からガレージ空間を住まいの1つの間取りとして組み込んだ住宅ですが、※中古住宅の増改築やリフォームの際に、1階部分をガレージ空間にする場合にも利用できます。
ガレージ空間は、車1~2台分でおおよそ240万円~480万円を想定しておくとよいでしょう。新築時から同時に設計することで、外観・総合的な間取りデザインや住まいとの動線・つながりはもとより、設計費用や工事費用を抑えやすいというメリットは見逃せません。
家との統一感を考えたガレージを望むのであれば、新築時にガレージハウスを建てることをおすすめします。
※増改築やリフォームの場合、独立ガレージや新築時のビルトインガレージ(インナーガレージ)よりも、施工費用が割高になる可能性があります。
【どれくらいの広さが必要?】
一般的な国産車1台分に必要とされるスペースは、間口約3×奥行約5だと言われています。これが2台分になると、約2倍弱の幅が必要になりますが、他にもバイクや自転車、備品などの収納を検討している場合には、その収納スペースに加え、余裕のある移動幅も視野に入れておくとよいでしょう。
また、格納する車の車種やサイズによって、必要なスペースが変わることも頭に入れておかなければなりません。
今あるマイカーはもちろん将来購入予定のお車など、希望台数だけではなく車のサイズが変わる可能性も考えておく必要があります。
例えば、軽自動車では間口約2.5×奥行約4.5m、中型車では間口約2.5~3×奥行約5.5~6m、そして大型車では間口約3×奥行約6mの空間確保が必要とされています。車種によってもこれだけの違いがあるので、将来設計や後々の使い勝手まで考えたスペース確保が重要です。
■使い勝手のよいガレージとは?|実例紹介
デザイン性や機能性に優れたガレージの実例や設計ポイントをご紹介いたします。
・シャッター付きの独立ガレージ
ガレージ空間を住まいの地下部分に設けることで、住まいとの差別化を図っています。
排気ガスやオイル臭の影響、余分な設備コストの削減などを考えたシンプル構造が活きています。
シャッター付きで防犯性にも優れた安心設計のガレージです。
・活用の幅も広がる|一体感のあるデザイン設計
外観デザイン、機能性にも優れたスタイリッシュなガレージハウスです。
ご家族のライフスタイルに合わせて、活用の幅が広がるスマートガレージでは、愛車のお手入れはもちろん、ご家族のプライベート空間としてアウトドアや趣味を楽しんでいただけます。
愛車とご家族の快適な暮らしを守る便利なガレージ空間です。
・ガレージから家への便利な動線
ガレージ空間から屋内への動線を考えることで、買い物へ出かける時・買い物から帰った後の移動がスムースです。
荷物が多い時やお子様を連れての移動が楽になるところ、雪や雨風など天気の影響を受けにくいのもガレージハウスのメリットです。
■まとめ
理想のガレージは、住まいの建物である家とのつながりやバランスがとても大切です。
車のサイズや台数、収納、将来のプランをよくイメージして、ご家族に合ったガレージづくりを目指しましょう。
また、近隣住宅や周辺環境への考慮や調和を考えたデザイン設計を活かすことで、より魅力的な外観のガレージ空間になることでしょう。
機能性・デザイン性に優れたガレージは、家の印象を大きく左右するだけではなく、ご家族の暮らしや日常の生活をより快適で豊かなものに変えてくれるはずです。
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