高い開放感とデザイン性の吹抜けリビングにあこがれるものの、デメリットが気になる方は多いと思います。
今回は「失敗しない吹抜けリビング」というテーマで、寒さや音、使い勝手などの対策を詳しく解説します。
後半でおしゃれな吹抜けリビングの注文住宅事例も紹介しますので、間取りづくりの参考にしたい方もどうぞ。
■吹抜けは成功・失敗が分かれる間取り
吹抜けリビングはおしゃれで満足度の高い間取りですが、選んで後悔したという方が居るのも事実です。
吹き抜けの特徴を理解せず作ってしまうと失敗する可能性はありますが、しっかり対策すれば防ぐことができます。
良い面だけでなく悪い面にも目を向け、ライフスタイルに合った暮らしやすい吹抜けの間取りを考えましょう。
■後悔しない吹き抜けリビングの作り方
・寒さ対策する
吹抜けリビングで後悔する方が多い冬場の寒さは、原因を知って対策することが大切です。
- 窓の面積が増えて寒さが侵入する
- 暖かい空気が天井付近に溜まってしまう
- 床の底冷えや壁の熱損失
大きな窓がある吹抜けリビングをつくる場合、ペアガラスや二重サッシなど断熱性で断熱性を高めましょう。開け閉めが必要ない場所は、滑り出し窓やFIX窓など気密性が高い構造を選ぶのも効果的です。
温めた空気が天井に溜まるのを防ぐには、シーリングファンで全体を攪拌するのが基本対策です。
お部屋の形とストーブやエアコンの設置位置も、効率よく暖かい空気が行き渡るように計算しましょう。
住まい全体をすっぽり断熱層で包み込めば、フローリングの底冷えや寒さも防ぎやすくなります。吹抜けリビングをつくるなら、高気密・高断熱仕様のハウスメーカーを選びましょう。
・メンテナンスのことを考える
壁紙貼り替え・照明交換・窓の清掃など、吹抜けの高い場所のメンテナンス性も考えないと将来の後悔につながります。
吹抜けの壁紙貼り替えは足場が必要になるケースあり、リフォーム費用が余計にかかります。10年後の予算を多めに見積もっておく、耐久性の高いクロスや珪藻土を選ぶなどの工夫が大切です。
照明は電動昇降機で簡単に交換できるようにしたり、寿命の長いLEDを選んだりすると良いでしょう。
高窓も脚立でお掃除できる配置にするなど、一つひとつのメンテナンスを考えてみてください。
・暮らしをシミュレーションする
マイホームが完成していざ暮らし始めたら、「やっぱり吹抜けじゃなくても良かった・・・」と感じるのも良くある後悔パターンです。
吹抜けリビングを計画する際は、実際の暮らしを細かくシミュレーションして必要かどうか判断しましょう。
例えばお子さんがある程度大きく共働きのご家庭だと、リビングで過ごす時間が少ないのであまり恩恵が無いですよね。
逆に子育てや在宅ワークなど自宅で過ごす時間が長いなら、吹き抜けリビングにするメリットは大きいです。
吹抜けはあこがれだけで採用せず、サイズや必要性についてしっかり吟味しましょう。
・音とニオイの広がりを防ぐ
お料理のニオイやリビングの物音が二階まで広がりやすいのも、対策すべき吹抜けの後悔ポイントです。
コンロ周りはなるべく壁を作ってニオイの拡散を抑え、換気性能の高いレンジフードを選びましょう。完全なオープンキッチンではなく、独立キッチンや半個室の対面キッチンにするのも一つの手です。
吹抜けは音が響いて伝わりやすい特徴があるので、吸音材やカーペットなどで対策しましょう。
寝室や子供部屋が吹抜けに隣接する場合は、壁の防音性を高める工夫も必要です。廊下やクローゼットを挟むと防音性が期待できるので、上手に配置してみてください。
■おしゃれな吹抜けリビング事例
事例①:階段無しのシンプル吹抜け
リビング部分だけを吹抜けにした、真四角のシンプルなデザインです。
階段無しの吹抜けは、生活感がなくスッキリした印象ですね。
【事例を見る】⇒ホワイト×グレーでスタイリッシュかつあたたかみのある住まい
事例②:吹抜けを組み合わせてゾーニング
こちらも階段なしの吹抜けリビングですが、キッチン以外を吹抜けにすることでゾーニングしているのが特徴。
間仕切り壁のないLDKでも、家事・食事・生活のメリハリをつけることができます。
【事例を見る】⇒お互いのプライバシーを大切に、こだわりあふれる二世帯住宅
事例③:リビング階段+吹抜けをアクセントに
ソファの正面にリビング階段を配置し、部分吹抜けで効率的にお部屋の開放感をアップ♪
リビング自体は普通の天井高ですが、視線が抜けることで広い空間に感じられます。
【事例を見る】⇒ダウンリビングと吹き抜けで開放的に、空間のつながりを意識した住まい
事例④:遊べる吹き抜けリビング
大きな吹抜けリビングをクライミングウォールにして、おしゃれ&遊べる素敵な間取りに。
カラフルなホールド石は、リビングのおしゃれなアクセントになっています。
【事例を見る】⇒高い断熱性と防音性の構造を最大活用。 家族のたくさんの希望を叶えたお家。|立川市
事例⑤:大空間+中二階
LDK全体を吹抜けにした大空間は、個人宅とは思えない開放感と明るさが魅力的ですね♪
階段踊り場の中二階デスクは、効率よくお仕事をこなせそうです。
【事例を見る】⇒広々とした空間が印象的な、リゾート感あふれる住まい
■吹抜けリビングをおしゃれに仕上げるコツ
・大きな窓を作る
壁の量が増える吹抜けリビングは、大きい窓を作ることで開放感と明るさがアップし魅力的な空間になります。
市街地などプライバシー保護が難しい土地でも、吹抜けの高窓なら目線を気にせず大きく作りやすいです。
ソファから見える位置に窓を配置すれば、視線が抜けて大きな開放感が得られるのもgood♪
・照明にこだわる
吹抜けリビングは照明のバリエーションが豊富なので、こだわって雰囲気づくりを楽しみましょう。
一般的な天井高だと圧迫感が出やすいダクトレール照明も、吹抜けだとおしゃれなアクセントに♪
ダウンライト・スポットライトなど小さな照明を組み合わせ、明暗を付けると魅力的な空間になります。
おしゃれなレストランや高級ホテルなどのライティングをマネしてみるのもおすすめです。
・視線を誘導する
吹抜けの大空間をおしゃれに見せるには、視線をコントロールすることが大切です。
例えば吹抜けとリビング階段を組み合わせると、自然に視線が天井に向かって高さを強調することができます。
逆にただ広いだけの空間をだと、間延びした印象でつまらないと感じてしまうかもしれません。
吹抜けはアクセントウォールや梁見せ天井などデザインバリエーションが豊富です。いろいろな組みあわせで見る人の視線を誘導し、開放感やおしゃれ度アップを狙ってみましょう。
・アクセントや色を盛り込み過ぎない
広い吹抜けにはいろいろなデザインアイデアを盛り込みたくなりますが、やりすぎは逆効果。長年暮らしても飽きないように、シンプルでさりげない雰囲気にまとめましょう。
例えばカラーは壁・床の2色をベースに、アクセントを加えても3色までに抑えるのが基本です。4色以上盛り込むのは難しく、うるさい印象になってしまうことが多いです。
家具やカーテンなどもこの3色に合わせて、お部屋全体でバランスを取りましょう。
強すぎるアクセントもなるべく避け、階段・窓・梁など、元からあるものをさりげなく活用するのがおしゃれです。
わざとらしさの少ない、上品な装飾を心がけましょう。
■まとめ
吹抜けは注意ポイントに先回りして対策することで、後悔のない間取りに仕上げることができます。
床面積やコストなども間取りの工夫である程度対応できますから、おうちでたくさんの時間を過ごす方はぜひ検討してみてください。
今回ご紹介した以外にもたくさんの吹抜けリビング事例がありますので、こちらも参考にどうぞ。
東京・神奈川・埼玉でおしゃれな吹抜けリビングの家を建てるならウェルホームにご相談ください。
お客様のライフスタイルに合わせた自由なプランニングで、後悔のない間取りづくりをお手伝いいたします。
立川・八王子のモデルハウスでは実際に吹抜けをご体感いただけますので、お気軽にイメージづくりにご活用ください。