新築住宅の窓選びは意外と失敗する方が多いポイントで、しっかりこだわれば暮らしやすく魅力的なマイホームをつくることができます。
今回は新築の基本的な窓の種類や選び方、よくある失敗と対策をセットでチェックしていきましょう。
Contents
■窓選びは新築の外観・内装の重要ポイント
マイホームづくりでは間取りや設備のチョイスも大切ですが、お部屋の内外をつなぐ窓選びも重要な要素です。
おしゃれで暮らしやすい間取りも、窓の位置に失敗すると暗くてジメジメした印象になってしまいます。窓は外観のイメージにも大きく影響するので、外からの見え方にもこだわる必要があります。
新築の窓は失敗や後悔の声が多い部分ですが、逆にしっかりポイントを抑えれば、ワンランク上のおしゃれなマイホームに♪
間取りやライフスタイルに合わせた窓をチョイスし、おしゃれで暮らしやすいお家を建てましょう。
■新築でよく使われる窓の種類
まずは新築住宅で使われることが多い、基本的な窓の種類を覚えておきましょう。
・引き違い窓
サッシを左右に移動させて開閉する、日本の住宅で一番見かけることが多い窓方式です。床までの掃き出し窓は、お庭やバルコニーの出入り口にすることができます。
縦横比が決まってしまうため、デザイン性についてはあまり高くありません。上下レールの構造上、気密性が低くなるのも若干デメリットです。
・上げ下げ窓
2枚のガラスを上下に動かすタイプの窓で、欧米デザインの住宅で多く使われてきました。可愛らしいデザインなので、最近は海外風住宅を中心に採用例が増えています。
窓とサッシ枠がピッタリ密着するため、気密性と防音性が高いのがメリット。ただしサイズが大きくなると開閉が重くなるので、大きな窓は作りにくいです。
・滑り出し窓
縦横に回転しながら開閉する滑り出し窓は、外に出たガラスが風を受けるので彩風性能が高いのがメリット。ただし雨が降ると濡れやすく、外に飛び出すので頭や物をぶつけないように注意が必要です。
・FIX窓
開閉機構のないFIX窓は「はめ殺し窓」とも呼ばれ、ほかのタイプでは作れない大きな窓や特殊なサイズを作れるのが特徴です。アーチ形状やサークル形状も選べます。
防犯リスクも少なく、構造がシンプルなのでローコスト化できる点もメリット。
・出窓
壁面から飛び出す出窓は、お部屋が広がったように見えるのとスペースを有効活用できるのがメリットです。ただしコストアップするのと、長年経つと重量で窓が下がりやすい点はデメリット。
・天窓(トップライト)
屋根面に設置する天窓は、壁面の約3倍の採光性能が一番の魅力ポイント。北側など日当たりが悪いお部屋の採光確保などに向いています。窓掃除が大変なのと、雨漏れリスクが増加する点は要注意です。
■【間取り別】新築窓の選び方
・リビング/ダイニング
日中過ごすことも多いリビングや朝食を採るダイニングは、たっぷり自然光が入る窓のサイズと位置を考えましょう。南向きの窓が作れない、日当たりが悪いといった状況の場合、高窓や天窓など採光性能の高い窓配置も検討してみてください。
窓から見えるお庭の景色に工夫すると、リビング空間をさらに広く見せることもできます。リビングのフローリングとフラットなウッドデッキを作って、床面を広く見せるのも窓テクニックの一つ。
ただし大きな窓は外からの目線も入りやすくなりますので、フェンスや生垣などでしっかり対策しましょう。
・キッチン
朝・昼食で日中使うことも多いキッチンは、作業性と開放感のためにしっかり採光を確保してあげましょう。特に窓からキッチンが遠くなる縦長LDKは薄暗くなりやすいので要注意。トップライトやハイサイドライトなども活用して、閉塞感のない空間に仕上げましょう。
ただし、キッチンが西側にある場合、夏の西日が射しこんで暑くなりやすいです。西側の窓を付ける場合、可動式のルーバー面格子などで日差しをカットできると良いでしょう。
・浴室
ユニットバスに窓を付ける場合は、外部からの目線や防犯性能にこだわりましょう。
直接見えないガラスを選ぶのはもちろんですが、通りから見えやすい場所はルーバー面格子などでさらに対策するのがおすすめです。入浴中のシルエットも隠してくれますし、防犯性能も高くなって一石二鳥。日中は窓を開けて換気する使い方も、面格子があると安心して使えますね。
・寝室
ベッド回りの窓配置は眠りの質に大きく影響するので、しっかりこだわりたいポイント。
枕元や足元の近い場所に窓があると、暑さ寒さの影響を受けやすいので少し離した方が良いでしょう。東向きの窓は朝日が気持ち良いですが、夏場は5時前から暑い日差しが差し込むので雨戸やシャッターを付けるのがおすすめ。
間取り的に可能であれば、二方向に窓を設置すると風が抜けて春・秋は気持ち良く眠れます。
・子供部屋
友達と遊んだり宿題をしたり、日中過ごすことが多い子供部屋は、採光もしっかり確保してあげましょう。ただし窓が大きすぎると勉強机やベッドを配置しにくくなるので、家具との兼ね合いにも配慮が必要です。
また子供部屋を通らないとバルコニーに行けない動線は思春期になると嫌がられるので、できれば避けた方が良いでしょう。
・階段/廊下
日中は電気をつけなくても良いように、通路部分にもしっかり窓を確保してあげましょう。
目線が気にならなないように、窓のサイズや高さを調整しつつ、光がしっかり入る配置が理想的。
■新築の窓でよくある失敗を防ぐコツ
・家具やテレビの配置も同時に考える
リビングに大きな窓をたくさん作ると壁が減るので、テレビや本棚といった家具を置く場所に困るケースが多いです。窓の前に家具を置くとせっかくの眺望と採光が台無しになってしまいます。
窓の配置を考えるときは必ずインテリアもセットで考え、寸法を図面に書き込んで細かくシミュレーションしましょう。
・外観全体のバランスを取る
お部屋側のデザインだけを重視してしまい、いざ完成したら外観の窓がイメージと違うというのもよくある失敗パターンです。窓のサイズや位置を変えたときは、必ず3Dパースなどで外観のイメージも確認しましょう。
例えばスリット窓の縦・横を変えるだけでも、外観のイメージは大きく変わります。屋根・外壁など全体のバランスを取り、おしゃれな窓配置を考えてみてください。
・図面で分からない光と風にも配慮
各部屋の窓選びでも触れましたが、図面や3Dイメージで分からない採光・彩風性能は特に後悔しやすいポイントです。
実物で確認できないため難しいのですが、できれば図面を持って現地を訪れてみるのがおすすめです。朝・昼・夕と時間を変えてみて、日の当たり方や建物の影になる部分などを確認してみてください。
・隣の家の窓や換気扇の位置もチェック
完成して失敗に気づくパターンが多いのは、ご近所との窓や換気扇の位置関係です。窓同士が近かったり、目の前に換気扇があったりすると、せっかく作った窓も閉めっぱなしになってしまいます。
特にお隣近所との距離が近い都市部では、ご自分の土地だけでなく周囲の建物のことも計算してみましょう。
・旅行や出張が多いなら防犯性能も
空き巣被害は年々減少傾向にありますが、それでも戸建て住宅が狙われやすいことには変わりありません。旅行や出張などで長期留守にすることが多いなら、窓の防犯性能にもしっかりこだわりましょう。
シャッターや雨戸は防犯性能が高く、台風による飛来物からも窓ガラスを守ってくれます。小さな窓は面格子を付けるなど、一階はなるべく物理的な防犯性能を高めましょう。
見た目をスッキリ仕上げたいなら、割れにくい防犯ガラスを選ぶ方法もあります。
■まとめ:窓にこだわってもっと魅力的なマイホームを♪
住まいは窓にこだわることで、内装・外観ともにさらに魅力的で暮らしやすくなります。とりあえずの定番パターンで窓を選ぶのではなく、ライフスタイルや環境に合わせてこだわってみましょう
東京・埼玉・神奈川の首都圏エリアは、特に窓の配置や見え方に注意が必要です。窓配置にこだわったおしゃれなマイホームづくりなら、ウェルホームにご相談ください。モダン・ナチュラル・海外など、幅広いラインナップでデザインのお好みに対応いたします。
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