せっかく家を建てるなら、快適に住みたいと思いますよね。
そのために重要なのは「断熱性能」です。
家の断熱性能が高いと、多くのメリットが生まれます。
本記事では、断熱性能を高めた時にどんなメリットが生まれるのか。
断熱性能を高めるためには、どうすればよいのか。
さらに、ハウスメーカーごとに断熱性能の差が生まれるのはどうしてなのか。
こういったことを解説していきます。
快適な注文住宅を実現するために、知っておくべき断熱性能のこと。
しっかり勉強してみましょう。
Contents
断熱性能を高めるイイコト
最初に、断熱性能を高めるとどんなメリットが生まれるのか紹介していきます。
夏涼しく、冬暖かい家になる
まず、断熱性能が高いと「夏涼しく、冬暖かい家に」なります。
水筒の魔法瓶を想像してもらうと分かりやすいですが、室内と室外を熱を通しにくい素材で遮断すると、外が暑くても室内は涼しく、外が寒くても室内は暖かくなります。
外気の影響を受けづらい室内空間になるんですね。
ちなみに、wellhomesの目指している住宅は「1年中Tシャツ生活」です。
寒い冬でも室内空間は暖かく、薄手の T シャツ一枚で過ごせる。そんな生活が実現できるような家づくりを推進しています。
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毎月支払う光熱費が安くなる
「毎月支払う光熱費を安くできる」のもメリットです。
外の熱を中に伝えづらいということは、冷暖房の稼働時間を少なくしつつ室内環境を快適な温度に保てるということです。
新居に移った後の毎月の光熱費を抑えられる効果が期待でき、家計の負担を抑えられるでしょう。
補助金がもらえる場合も
一定の性能を確保することで「補助金がもらえる場合」もあります。
例えば、2022年4月から始まっている こどもみらい住宅支援事業では、補助金を受けるのに一定の性能が求められます。
さらに、ZEHの基準を達成した住宅に対しては、建築費用の一部を補助する補助金も始まっています。
こうした事業を活用することで性能が高くて快適な住宅を、実質的な費用を抑えつつ建築することができるでしょう。
何で断熱性能が変わるか・断熱材編
断熱性能を高めることで得られるメリットがわかったところで、どうすれば断熱性能を高めることができるのか、最初に断熱材の種類から考えてみましょう。
無機質系(グラスウール・ロックウール)
現在日本の住宅で用いられることの多い断熱材は、グラスウールやロックウールなどの「無機質系断熱材」です。
用いられてきた歴史が長く、大工さんや関連業者も扱いに慣れていて、多くの工務店やハウスメーカーで使用されています。
流通量が多いことから値段も安価で、コストを抑えつつ建築をしたい場合にはお勧めできる断熱材です。
木質繊維系(セルロースファイバー)
次に、セルロースファイバーなど「木質繊維系」 と呼ばれる断熱材です。
新聞紙をリサイクルするなどして、できた繊維を使用します。
調湿性や防音性に優れており、材料の中にホウ酸を混ぜることで高い防虫性も付与できる特性があります。
無機質系断熱材に比べると、比較的高価なところがデメリットです。
天然素材系(ウール・コルク)
続いて、 ウールやコルクといった「天然素材系」の断熱材もあります。
具体的には羊の毛を用いたウールや、炭化コルクといった材料です。
木質繊維系断熱材と同様に、調湿性能や防音性能に優れている一方で、製品にもよりますが木質繊維系よりも高額になる場合もあるので、使用する場合は予算との兼ね合いが大事になります。
発泡プラスチック系(ウレタン・フェノールフォーム)
最後に紹介するのはウレタンやフェノールフォームといった「発泡プラスチック系」の断熱材です。
小さな気泡の中にたくさんの空気を閉じ込めておくことで、高い断熱性を発揮します。
工場で生産されて整形された商品を用いる場合や、現場で薬剤を混ぜ合わせて発泡させるものを用いる場合があります。
特に後者の現場で発泡させるタイプは、建物の細かい隙間にも入り込んで発泡するため、小さな隙間も埋めることができ、すきま風を最小限に抑えることができるでしょう。
WELLHOMESでは、この発泡プラスチック系に分類される「アイシネン」と呼ばれる断熱材を用いていて、高い断熱性能と長期間にわたる安定した断熱性を期待ください。
何で断熱性能が変わるか・窓編
続いては、断熱性能が変わる理由を「窓・サッシ」の観点から解説します。
窓・サッシ(アルミサッシと樹脂サッシ)
最初は窓枠やサッシについてのお話です。
窓枠は、主に「アルミと樹脂」二つの素材から選択することになります。
(一部木製サッシを利用する場合もありますが、そこまでの性能が一般的には求められない点、費用が大幅に増えてしまう点などから、日本で使用されるケースは多くありません。)
アルミサッシは高い耐久性や耐候性を持っていますが、樹脂と比べて1000倍も熱を通しやすいと言われています。
外部の熱をサッシを通して室内に伝えてしまうことから、現在ではアルミと樹脂を組み合わせたアルミ樹脂複合サッシ、または室内も室外も樹脂を用いたオール樹脂サッシの使用が求められます。
間取りや設備に加えて、窓枠などの細かいところにも着目して家づくりを考えてみましょう。
ガラス(複層・遮熱)
続いて「ガラスの種類」にもこだわってみましょう。
ガラスにも、シングル・ダブル・トリプルと、複数の種類が存在します。
枚数が多くなるほど断熱性能は高まりますが、同時に値段は高く、重量も重くなってしまうことを認識しましょう。
お住まいの地域や周辺環境を鑑みて、どこまで性能を求めるのか、どの程度で留めておくのか、さらに予算とも相談が必要になります。
さらに一般ガラスと遮熱ガラスとの違いを知っておきましょう。
ガラスに、目に見えないほどの薄い金属製の塗膜を用いることで、室内側に設置した場合は室内の温度を外に逃げないように、室外に設置した場合は室外の熱を室内に伝えないように、効果が期待できます。
こういったことも意識して、窓周りの仕様を決めていきましょう。
玄関ドア
「玄関ドア」の断熱性能も重要視するべきです。
窓に加えて玄関などのドアも、一般住宅用から寒冷地仕様まで、様々な製品が販売されています。
断熱性能の高い製品を選択することで、玄関から室内へと、冷たい空気が流れ込むことを防げるでしょう。
一方で、デザインを重視するとガラス部分が多くなり、断熱性能が低下する恐れもあるので、デザインと断熱性能とのバランスの取り方が難しいところです。
断熱性能の評価方法
断熱性能を評価する方法も知っておきたいですね。
ハウスメーカーから出される数値、その意味が分かれば、提示された選択肢に対してどのように選択するべきかを明確にすることができるでしょう。
Ua値(外皮平均熱貫流率)
最初に紹介するのは「Ua値(外皮平均熱貫流率)」です。
Ua値は、内部から外部に対して、どの程度の熱が逃げていくのかを数字で表したもので、日本ではUa値の高低で家の断熱性能を判断するのが一般的です。
このUa値が定められた基準を満たしているかどうかで、補助金の対象の可否が変わります。
断熱性能に関連する補助金をもらう場合は、気にしておきたい数字です。
q値(熱損失係数)
次に「q値(熱損失係数)」 の把握も大事です。
q値は、施行する上で生じた外部と内部の、建物の隙間を全て合計したときの面積で表されます。
少なければ少ないほど、外部と内部の空気の交換が少なくなるので、断熱性能上は有利になります。
地域ごとに基準が異なることにも注意
注意事項として、断熱性能を考える時は「地域ごとの基準が異なる」ことを知っておきましょう。
北海道と九州とでは、目標とする基準値が異なります。
地域ごとに、外の平均気温が異なるからです。
これから家を建てようとしている場所で、どの程度の断熱性能を目指すべきかはハウスメーカーと一緒に協議をして決めていきましょう。
ハウスメーカーによって断熱性能が違う理由
最後に、ハウスメーカーごとに断熱材や断熱性能などが異なる理由を確認してみましょう。
得意とする工法が異なる
最も大きな理由は「得意とする工法が異なる」ことです。
例えば、木造住宅とRC住宅とでは、適している断熱材や設置方法が異なります。
その他にも、基礎の作りや屋根の種類など、メーカーによって全てが変わります。
結果として、採用される断熱の方法や断熱材の種類が異なり、予算や断熱性能に違いが生じるのです。
快適の尺度が異なるから
また、ハウスメーカーによって「叶えたい暮らしぶりが異なる」ことも、ハウスメーカーによって断熱性能が変わってくる理由になります。
窓を開放して、外との繋がりを求めるメーカーは、大きな窓を作って光と風を取り込みたいでしょう。
エアコンや熱交換型換気扇を用いることで、住まい環境を整えようとするメーカーもあるでしょう。
こういった、快適な暮らし方に対するハウスメーカーごとの意識の差が断熱性能の違いに繋がってきます。
どちらがよい、と断言することはできないので、 あなたがどんな暮らしを求めているのかを明確にして、ハウスメーカーとあなたの波長が合うのかどうかを確認してみるのが良いでしょう。
まとめ│快適な生活は「断熱性能」から
断熱性能に関して、断熱性能を向上させることのメリットや、どうすれば断熱性能が上がるのか、さらに評価方法などについても解説しました。
高い断熱性能を持つ家は、家の中の温度を一定に保つことができ、温度変化が少ない生活を送ることができるでしょう。
東京・神奈川・埼玉のおしゃれな注文住宅はウェルホームにぜひご相談ください。
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