ランドリールームをつくると家事効率が上がるので、時間にゆとりをもつことができます。空いた時間に家族との会話を楽しんだり、自分の趣味を楽しんだりと生活が豊かになるでしょう。
そんな魅力のあるランドリールームですが、つくり方によっては不便に感じてしまい、利用しない無駄な空間となり兼ねません。
とくに家事動線を無視した間取りにすると、家の中を何度も行き来したり回り込んだりと無駄な動きをすることになります。
家事動線のいい間取りを整えて、利用しやすいランドリールームにしていきましょう。
今回はランドリールームの作業だけでなく、その前後の動きまでがスムーズに繋がる間取りについてお伝えします。
家事動線のいい間取りを検討中の方はぜひお役立てください。
Contents
■ランドリールームとは?サンルームとの違いも解説
ランドリールームとは、洗濯に関する作業を全て行うスペースのことです。
- 洗濯機を設置して洗濯をする
- 洗濯物を干して乾かす
- 洗濯物を取りこんでたたむ
- 洗濯物にアイロンをかける
ランドリールームはサンルームと比較されることが多くあります。
大きな違いはランドリールームが室内につくられることに対し、サンルームは建物からせり出した場所に設置されることです。
またサンルームは基本的にガラス張りでつくられるので、太陽の光を採り入れることができます。
そのため洗濯物を干すだけではなく、観葉植物を育てたり、雨の日にお子さんを遊ばせたりと利用目的を広げることが可能です。
防犯面や外気から洗濯物を守る、また洗濯をするタイミングを天気と時間に左右されないという共通点はありますが、外部から洗濯物を干すスペースが見えることから、プライバシーの保護や外観の印象にも違いがあります。
更にランドリールームの広さや、ランドリールームをつくるメリットとデメリットを見ていきましょう。
ランドリールームに必要な広さ
ランドリールームに必要な広さの目安は、家族4人で3畳程度です。
2畳でも物干しを2本設置することができるので、洗濯物の量が少ない、また洗濯の頻度が多いご家庭であればシンプルなランドリールームを整えることができます。
また3畳以上の広いランドリールームにすると、洗濯機を2台設置したり、スロップシンクや洗面などを設けやすくなるので、作業範囲を広げることが可能です。
洗濯の頻度や量、家族構成や他の間取りなども踏まえて、家族にとって最適な広さを検討してみましょう。
ランドリールームをつくるメリット
ランドリールームをつくるメリットは、洗濯物を外干ししなくて済むことが大きく影響します。
- 排気ガスや黄砂、花粉や紫外線などから洗濯物を守れる
- 天気や時間に関係なく洗濯ができる
- 干している洗濯物を見られることがないので、プライバシーが守られる
- 洗濯物を盗られる心配がない
家事効率を大きく上げることができるので、家族時間を増やすことができるでしょう。
ランドリールームをつくるデメリット
ランドリールームをつくるデメリットは、建築費用がかかることや他の間取りへの負担があげられます。
しかし庭やテラス、ベランダなどに洗濯物を干すスペースをつくる必要がないので、その分の間取りと費用の削減が可能です。
■家事動線のいい間取り│ランドリールームをつくるポイント
先述したようにランドリールームを設ける際には、家事動線を意識することが重要です。
家事動線とは家事を行う場所を線で繋いだもので、家事動線を整えると家事をスムーズに進めることができます。
ランドリールームを利用する前後の動きをイメージして、間取りを決めていきましょう。
キッチンと隣接して家事を同時進行する
ランドリールームとキッチンの間取りを近づけると行き来がしやすくなるので、キッチンでの作業と洗濯を同時にすすめやすくなります。
家事の中でもメインとなるキッチン作業と洗濯は比較的長い時間がかかるので、同時にすすめることで家事効率を上げることが可能です。
水回りの間取りを繋げると、新築のコストダウンや生活音の対策にもなるので、できる範囲でまとめていきましょう
ファミリークローゼットと隣接させて収納時間を短縮する
ランドリールームとファミリークローゼットの間取りを繋げると、家事効率を上げることができます。
ランドリールームで畳んだ洗濯物を、家族の個室にそれぞれ運んで収納するのはかなりの手間ですが、ファミリークローゼットを設けることで家族全員分の洗濯物を一度に収納できます。
ランドリールームとファミリークローゼットを隣接させて、洗濯後の動きも最短に繋げていきましょう。
脱衣室と隣接させて洗濯物の回収を楽にする
ランドリールームと脱衣室の間取りを近づけると、洗濯物の回収が楽になります。
洗濯物はお風呂に入る前の脱衣室で多く出るので、脱衣室に洗濯カゴを設置しておくと運びやすくはなりますが、量によってはかなりの重さになります。
洗濯物が入ったカゴを最短で運べるように、脱衣室とランドリールームを繋げていきましょう。
また脱衣室にタオルや下着、パジャマなどを収納しておくとお風呂に入るときの準備が楽になります。
ランドリールームと脱衣室を隣接させて、洗濯物の回収と収納、両方の動線を繋いでいきましょう。
■ランドリールームを他の間取りと共有する
ランドリールームを個室でつくるのが難しい場合は、他の間取りと共有することも検討してみましょう。
床面積の節約になりますし、家事効率のアップにもつながります。
ランドリールームを脱衣室と共有する
ランドリールームと脱衣室を共有すると、さらに家事効率を上げることができます。
先述したように、洗濯物の回収・洗濯・干す・畳む・一部の収納が一つのスペースで完結するからです。
洗濯をするのは日中、お風呂に入るのは夜と生活リズムがかぶらないのであれば、干してある洗濯物をかき分けながら脱衣室を利用することもありません。
ランドリールームを家事室と共有する
ランドリールームと家事室を共有することで、洗濯作業をしながら書類の整理や家計簿をつけることができます。
ランドリールームの一角にデスクやイス、書類などを収納する棚を設置して、デスクワークもできるようにしていきましょう。
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■まとめ
新築住宅にランドリールームを設けると、天気に左右されずいつでも洗濯をすることができます。
ランドリールームの前後の作業をイメージして、動きが繋がる間取りを整えていきましょう。
- 脱衣室で洗濯物を回収してランドリールームに運ぶ
- ランドリールームで畳んだ洗濯物をファミリークローゼットに収納する
- お風呂に入る際に必要なタオル類は、脱衣室に収納する
さらにランドリールームとキッチンの間取りを繋げて、それぞれの作業を同時進行しやすくことで家事効率を上げることができます。
家事動線のいい間取りで、毎日の家事を快適に進めていきましょう。
今回ご紹介したランドリールーム以外にも、空間を有効利用する方法や、おしゃれな間取りの事例をたくさん掲載しております。
家づくりに役立つ情報もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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