外構・エクステリア『やってない家』なぜ?外構をしないとどうなる?

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街を歩いていると、新築で真新しいのに外構をしていない家を見かけます。
「きれいな家なのに、どうして外構をしないのだろうか?」と不思議に思うでしょう。
本記事は、そんな疑問にお答えします。

外構を行わなかった場合のデメリットや、最低限実施するべき外構工事、さらに新築の外構を早めに始めるべき理由についても解説します。

新築を考えている人から、設計中、工事中、多くの人が知っておくべき内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

新築で外構をしていない主な理由

最初に、新築で外構工事を施していない家の、主な理由を探ってみましょう。

外構工事の費用を捻出できなかった

外構にかかる「費用を捻出できなかった」のが一般的な理由です。

新築の計画を開始して資金計画を行うとき、外構関連の費用を概算で見積もる場合があります。
工事が進んで外構の詳細を煮詰めた際に、当初の想定よりも多くの費用が必要になり、外構工事を一時的に断念せざるを得なくなります。

外構業者が忙しく 工事を待っている

外構業者の繁忙期にあたってしまい、人手が足りないことから「外構業者が施工するのを待っている」場合もあります。

特に、梅雨の直前である6月や引っ越しシーズンである2~4月は外構業者も忙しく、多くの工事を同時並行で進める時期でもあります。
こういった時期に外構をしていない新築を見かけたら「職人さんが忙しいんだな」と思ってよいでしょう。

外構のプランを制作している

工事を待っているのでなく「外構の設計図を待っている」可能性も。

外構業者は大きな会社ばかりでなく、中小企業も存在し、ひとりでプランの作成も工事も請け負う人もいます。
この場合は、先述した繁忙期はプランの作成まで手が回らず、図面をお客さんに提出できない場合もあります。

外構は不要なものと考えている

「外構はいらない」と認識している場合も。

雨風をしのぐためには、建物本体があれば事足りるので、外構は絶対に必要なものではありません。
生活できればよいという認識のもと、外構にお金を費やさない選択肢もあります。

 

外構をしないとこうなってしまう

外構を行わない理由を考えてみましたが、次に「外構をしないとこうなる」デメリットの部分を考えてみましょう。

家の外観が損なわれてしまう

外構工事を行わないと「家の外観が損なわれて」しまいます。

新築住宅は建物本体だけでも美しいものですが、床材や門扉、植栽を添えることでさらに完成度が高く、高級感ある仕上がりになります。

逆に土がむき出しで、建物の周囲が雑草に囲まれていれば新築住宅でも一気に古く見えてしまうかもしれません。

庭の泥・砂を玄関に持ち込んでしまう

外構仕上げをしなければ、土がむき出しなので「泥・砂を玄関に持ち込んで」しまいます。

仕上げをしていない地面は、雨が降ればぬかるみになり、靴に泥・砂を付着させて、玄関から出入りするたびに汚れを招き入れてしまうでしょう。

雑草が生えてしまう

土がむき出しだと、種子が飛んできて「雑草が生えてしまう」こともあります。

特に夏を迎えると、小さな雑草が短い間に大きくなり、さらに種子を作って増える悪循環が生まれてしまうでしょう。

家の見た目が悪くなってしまうとともに、頻繁に草刈りをする手間が生じてしまいます。

風が強い日は庭の砂が室内に入る

仕上げをしていないと「風が強い日に庭の砂が室内に入る」ことになります。

窓を締めていたとしても、外で干している洗濯物に砂が付着したり、窓枠に砂が付着して汚れた風合いになってしまうでしょう。

玄関を開けたときに通行人の目が気になる

道路に面して玄関を配置している場合は、玄関扉を開けたときに通行人と目が合ったり、室内をのぞかれている気分になったりして「通行人の目が気になる」可能性も。

ゴミ出しのちょっとした瞬間、ポストに郵便物を取りに行くだけの場面で、寝巻き姿を見られる恥ずかしさを感じるのはストレスです。

 

最低限することをおすすめする外構工事

こういった、外構を行わないことによる弊害を感じないために、最低限実施しておくべき工事があります。
予算が不足する場合でも、紹介する箇所だけは外構を完了させることをおすすめします。

道路から玄関に至るアプローチ部分

奥行きを感じさせる豊かなアプローチ

>施工事例:奥行きを感じさせる豊かなアプローチ【八王子市】

「道路から玄関までのアプローチ」は外構工事をおすすめします。

道路と玄関の間に、門扉やフェンス、生け垣などの物理的な敷居があることで、通行人からは「ここは見てはいけない」という意識が働きます。
また、実際に物理的に見えなくなるので、玄関の出入りで感じるストレスは大きく軽減されるでしょう。

車を利用するなら駐車場部分

道路側の植栽と木の壁が美しい外構

>施工事例:道路側の植栽と木の壁が美しい外構【世田谷区】

車の利用予定があるなら「駐車場部分」は仕上げておくべきです。

雨が降って地面がぬかるんでしまうと、車が通った場所にくぼみができて、常に水が溜まった状態になるかもしれません。
乗り降りの際に靴に汚れが付着するのを防ぐ役割も期待できるので、駐車場は早めの舗装をおすすめします。

隣地との境界部分

コンパクトで使い勝手のよいアプローチ

>施工事例:コンパクトで使い勝手のよいアプローチ

隣人トラブルを避けるために「境界部分」の仕上げもおすすめです。

お隣との境界に何も設置しなければ、外に置いていた物が飛んでいったり、砂やホコリが侵入するなど、迷惑をかけてしまうかも。
長く付き合う隣人との関係を保つためにも、境界部分はしっかりとした整備をしましょう。

土がむき出しになっている部分

スタイリッシュな外観と相性のよい駐車場

>施工事例:スタイリッシュな外観と相性のよい駐車場【立川市】

「土がむき出しになっている部分」は優先的に整備をしましょう。

風が強い日は想像よりも簡単に室内へと砂が侵入してしまいます。
芝生を敷いたり、防草マットを敷くだけでも、日常の使い勝手や移動が容易になるでしょう。

 

新築の外構を早めに考えるメリット

最後に、新築の外構を早めに考えると得られるメリットを紹介します。
ついつい後回しになってしまう外構ですが、移り住んでからの生活をストレスなく過ごすために、ぜひ早めに考えておきましょう。

適切な大きさの外構が手に入る

早めに考えておくことで「適切な大きさの外構」が手に入ります。

希望する駐車場の広さはどの程度か、ちょうどよい庭の広さはどの程度か、考えたうえで庭づくりに移れるでしょう。
設計段階で考えておかないと、建築確認申請が通った段階、さらに建物の基礎工事に移った段階で「もっと庭を広く確保しておけばよかった…」と思っても変更するのは困難です。

しっかりと生活をイメージして、ちょうどいい広さの外構を手に入れましょう。

適切な時期に工事が始められる

「希望する時期に工事を始めやすい」のも早めに外構を考えるメリットです。

建物本体の工事が進んで、外構に着手する段階でプランを考え始めると、外構計画に悩み始めた段階で工事が遅れてしまいます。
外構の工事内容も設計段階で確定しておくことで、外構が完了した状態で入居できる可能性があります。

必要な設備を計画段階で組み込める

外部を照らす照明や、外で電化製品を使う場合にはコンセントが必要です。そういった「設備を計画段階で建物に組み込める」のも強みです。

建物完成間近で外構のプランを考え始めると「ここにも照明を配置しておくべきだった」とか「ここに建物からコンセントを出しておくべきだった」と後悔につながることも。
事前に玄関や駐車場、庭をどんな目的で使うのかを考えておきましょう。

 

まとめ│外構は「最低限」だけでも「早め」に

駐車場から玄関まで濡れずに移動できる外構

>施工事例:駐車場から玄関まで濡れずに移動できる外構【日野市】

「新築なのに外構をしていない家」の理由やデメリット、最低限しておくべき工事について解説しました。

外構を全く行わず生活をすると、思っている以上に不便だったり、外観に恥ずかしさを感じる場面が出るかもしれません。
使い勝手、外観、両面から、しっかりとした外構計画を立てることをおすすめします。

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