予算と広さのバランスが難しい注文住宅づくりでは、ちょうどいいサイズの間取りを考えることが大切です。
広すぎるとコスト・効率が悪くなりますし、狭すぎても収納や居住スペースが不足して快適に過ごせません。
今回は「東京でちょうどいいサイズの家を建てる」というテーマで、間取りづくりのコツや実際の建築実例をご紹介します。
■東京でジャストサイズの家を建てるメリット
・土地の選択肢が広がる
平均的に坪単価が高く広い土地の少ない東京エリアでは、必要最小限の広さに抑えることで選択肢が増えるのが大きなメリット。
理想の条件・環境に見合った土地を見つけやすくなり、結果的に良い家を建てられる確率が高くなります。
・コストを抑えられる
ちょうどよい広さの家は、建築費用とランニングコストを抑えることにもつながります。
無駄な間取りを減らせば、デザインや生活効率を犠牲にすることなく初期費用を抑えられます。
床面積が少ないと毎年の固定資産税も抑えられますし、クロス貼り替えや外壁塗装などのメンテナンスコストが安くなるのもうれしいポイント♪
・家事効率が良い
間取りをコンパクトにまとめると、必要な物にサッと手が届き家事効率の良い住まいになるのも魅力的♪
家事をこなす際の移動距離が少なくなり、時短や負担軽減にもつながります。
・老後も暮らしやすい
広すぎない家は、お子さんが巣立ったあとの夫婦二人暮らしにもピッタリ♪
減築や大規模なリフォームをしなくても、老後まで効率的な暮らしを送ることができます。
・土地を有効活用できる
建物をコンパクトにまとめられれば、駐車場やガーデニングなど土地を有効活用できるのもメリットの一つです。
東京エリアは駐車場料金が高いですから、車を使うなら自宅駐車場を作るメリットも大きいです。
■ちょうどいいサイズの家を建てるコツ
・各部屋で何をするのかシミュレーション
各間取りの広さを考える際は、その部屋での過ごし方や家事作業について細かくシミュレーションしましょう。
例えばリビングなら、テレビサイズと連動してソファとの距離が決まり、どれくらいのスペースが必要なのか分かります。読書や在宅ワークなど、リビングですることによって必要な広さは変わるはずです。
キッチンも、家族の人数やお料理スタイルによって、ワークトップの広さやカップボードのサイズは変わりますよね。「どんな料理が多いか」「何人分つくるのか」など、使い方に合わせてちょうどよいサイズを考えることが大切です。
逆に「リビングは〇畳」と最初に決めてしまうと、ちょうどよい広さを見つけられません。人の意見を参考にするのは大切ですが、あくまで自分たちのライフスタイルに合った広さを見つけるように心がけてください。
・必要な収納量を計算する
必要最小限のジャストな家づくりをするには、どれくらいの収納量が必要なのか把握することが重要です。
収納が足りないとモノがあふれて居住スペースが圧迫されてしまい、ちょうどよい暮らしを送ることができません。
- ①:今の持ち物を整理整頓・断捨離する
- ②:新居に持っていく物、新しく買う物をリストアップ
- ③:各部屋にどのアイテムを収納するか考える
新築の収納は多すぎても、少なすぎてもNGです。使っていない物や無駄な物をなくし、シンプルな暮らしを送れるように準備しましょう。
・間取りのムダをなくす
コンパクトかつ暮らしやすいマイホームづくりを目指すなら、間取りのムダをなくして効率化することも心がけましょう。
屋根裏や階段下などのデッドスペースを活用すれば、延べ床面積を増やさず収納や居住スペースを広げることができます。
リビング階段で廊下を減らしたり、ウォークスルークローゼットで通路と収納を兼用したりするのも効果的です。
間取りのムダをなくすと動線効率も良くなり、結果的に暮らしやすい住まいづくりにもつながります。
・ライフスタイルの変化を見据える
マイホームづくりでは建てるときのことだけでなく、数十年後のライフスタイルまで見据える必要があります。
建てたときはジャストサイズでも、子供が巣立ったら手に余るようではちょうどいい家とは言えませんよね。
例えば子供部屋だけ二階で夫婦の寝室と水回りは一階にまとめておけば、老後も効率よく暮らすことができます。空き部屋は納戸や書斎、帰省時や来客用の寝室にすればムダになりません。
マイホームは数十年単位で長く暮らすことを前提に、将来までムダのない暮らしを設計しましょう。
・実物を見て体感する
ジャストサイズの家づくりでは、数字上の畳数と実際の広さ感覚をすり合わせることも欠かせません。
実物の広さ感覚が分かっていれば、自分たちのライフスタイルに合わせてちょうどよいサイズを割り出すことができます。
モデルハウスや完成見学会で実際の間取りを見る際は、各部屋の畳数と実際の感想をメモしておくと広さ決めの参考になります。
窓の位置や天井の高さ、お部屋のカラーリングでも開放感が変化しますから、写真を撮らせてもらえるなら残しておくと良いでしょう。
■東京のちょうどいい家実例
実例①:夫婦二人暮らし
家族構成 | 夫婦 |
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延床面積 | 83.69㎡(25.30坪) |
延べ床25坪のコンパクトな間取りに、夫婦二人で暮らしやすくするアイデアをたくさん盛り込みました。
ビルトインガレージは土地を最大限活用し、雨に濡れることなく乗り降りできるのがgood♪
二階リビングは都市部でも採光とプライバシーを確保しやすく、廊下をなくすことで間取り効率もアップ♪
廊下がなくなった分の床面積でお料理効率の良い二列型キッチンを選択するなど、暮らしやすさにもしっかりこだわっています。
実例②:3人家族
家族構成 | 夫婦+子供1人 |
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延床面積 | 121.73㎡(36.82坪) |
総二階に近い間取りで土地を有効活用し、家族三人の暮らしと駐車スペースを両立しました。
リビングは広くしすぎず、ダウンフロアの天井高アップ効果と吹抜け階段で大きな開放感をプラス♪
廊下を省略することで、ジャストサイズでもひろびろとした間取りづくりを可能にしました。
【事例を見る】ダウンリビングと吹き抜けで開放的に、空間のつながりを意識した住まい
実例③:4人家族
家族構成 | 夫婦+子供2 人 |
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延床面積 | 104.54m2 |
お子さん二人の4人家族で暮らす、約31坪の二階建て住宅です。
リビングの窓は目線が気になりにくい縦スリットタイプをチョイスし、部分吹抜けで採光を確保。
実際の床面積以上の広さを感じることができる間取りの工夫です。
対面キッチンは左右どちらも通れる回遊性を持たせ、省スペースで家事効率の良い間取りを実現。
【事例を見る】緑豊かな自然に囲まれた 「ザ・ウェルホーム」|立川市
実例④:5人家族
家族構成 | 夫婦+子供3人 |
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延床面積 | 142.42㎡ |
ご夫婦にお子さん3人でも狭さを感じないよう、効率の良い間取りアイデアをたくさん盛り込んだ二階建てです。
省スペースな壁付けキッチンとカウンターを組み合わせ、配膳効率の良い間取りに。
隣接するデスクスペースは、家事や家計簿、お子さんの宿題など多目的に使える場所です。
3人分の子供部屋は、間仕切りとロフトで成長に合わせて使い方をカスタマイズできるようになっています。
小さいうちはきょうだいで助け合い、思春期になったら個室化できる便利な間取りです。
【事例を見る】家族の空間を大切に、ナチュラルテイスト溢れる住まい。|八王子市
実例⑤:二世帯+子ども一人
家族構成 | 父母+夫妻+子供1人+愛犬(2世帯) |
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延床面積 | 170.58㎡(51.59坪) |
親子それぞれのプライバシーを確保しつつ、圧迫感のないおしゃれな間取りづくりにもこだわった二世帯住宅です。
親世帯の1Fリビングは、ギャラリー棚や和モダン小上がりなど、遊び心のある仕上がり♪
2Fの子世帯リビングは、吹抜けの開放感やステップフロアの床下収納など、子育てしやすい間取りです。
プライバシー性の高い中庭は、二つの家族をつなぐ第三のリビングに。
【事例を見る】お互いのプライバシーを大切に、こだわりあふれる二世帯住宅
■まとめ:ムダのないちょうどいい家で素敵な暮らしを♪
家族の人数やライフスタイルにジャストフィットする家づくりは、効率の良い暮らしやコスト削減などさまざまなメリットがあります。
大きすぎず狭すぎないちょうどいい広さを見つけて、理想のマイホームに仕上げましょう。
私たちウェルホームは、お客様のライフスタイルに合わせた住まいづくりを得意とするハウスメーカーです。
特に土地と建物のサイズ感が重要になる首都圏エリアの家づくりは、ぜひウェルホームにご相談ください。
八王子・立川・横浜にモデルハウスがございますので、広さやデザインの確認にぜひご活用ください。