近年、おしゃれな注文住宅でよく見かけるデザイン性の高い階段が気になったことはありませんか?
普段何気なく使っている階段ですが、その種類もさまざまでカタチや素材にこだわることで、存在感や魅せ方を工夫することができるのです。
単純に上階と下階を繋ぐものとしてではなく、階段づくりのポイントを押さえて、使い勝手のよさやおしゃれな演出を楽しんでみませんか?
ご家族の理想をカタチに仕上げる自由設計の注文住宅だからこそ、毎日使う何気ない場所を個性的に、スタイリッシュに設計してみてはいかがでしょう。
目次
■階段エリアのこだわり方|どこに設置するのが理想的?快適な階段選びのコツ
■おしゃれな階段の種類を知りたい|デザインは2タイプ~どっちを選ぶ?
■スタイリッシュな階段のある暮らし|実例紹介
■まとめ
■階段エリアのこだわり方|どこに設置するのが理想的?快適な階段選びのコツ
階段は、2・3階建て住宅のような戸建ての家づくりに欠かせない大切なものです。近年では、ロフト付き平屋のように、ロフトやスキップフロアを採用するご家庭からも注目を集めており、空間を繋ぐ重要な役割を担っています。
そのため、階段の安全性や上り下りに快適な段差・幅はもちろん、階段の配置やデザインにも新しい発想が求められています。
特に人気のリビング階段では、日常的に利用する、目にすることを考えた機能性やデザイン性の高さが必要になります。
まずは、注文住宅でこだわりたい階段選びのポイントを押さえていきましょう。
・自由設計
注文住宅の大きなメリットである細やかなこだわりが利く自由設計を活用して、通常定まってしまいがちな階段の理想的なデザインや配置を考えてみましょう。
まず、階段の配置は、上・下階の間取りや構造にも大きく影響する要素なので、初期の段階でイメージを持っておくことをおすすめします。
例えば、人気の配置として「リビング階段」が挙げられます。これは、リビングを通過してから階段を上る動線が特徴で、近年多くの新築に採用されている階段設計です。モデルハウスや施工実例で目にすることも多いかと思いますが、リビング階段は開放的で、選べるデザインが豊富なことでも注目を集めています。
また、定番の玄関正面の「独立階段」は、ホール階段とも呼ばれ、リビングを経由せず上階に向かえる階段設計です。
主な階段は、この2種類に分けられます。ご家族とのつながりや快適な生活動線など、ご家族が大切にしたいポイントを定めて、理想的な階段の配置を考えてみましょう。
・快適な幅・高さ
基本的な階段の安全性・快適な幅・高さについて解説します。
階段は、通常上り下りする時に足で踏み込む「踏み板(段板)」と階段の高さを決める「蹴上げ(蹴込み板)」、これらをサイドから挟み込む「ささら桁」で構成されています。
「踏み板」は、踏み面寸法という踏み板の奥行が重要なポイントで、建築基準法では15㎝以上の奥行をとることが求められています。
また、階段の傾斜に大きな影響を与える「蹴上げ」は、建築基準法で23㎝以下の高さを保つ必要があるとされています。
これらはあくまで基準値なので、ご家族の好みや目的に合わせて快適な幅(奥行)・高さ(段差)を決めることが理想です。奥行が狭く不安定な感じがしないか、段差が低すぎて段数が増えることに影響が出ないかなど、体感に着目して検討することをおすすめします。
■おしゃれな階段の種類を知りたい|デザインは2タイプ~どっちを選ぶ?
階段の種類はカタチによって、大きく4つのタイプに分けられます。
見た目のデザインや安全性、使い勝手、設置費用など、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介していきます。
・階段の種類
■ 直階段
定番の上・下階を一直線で繋ぐシンプルな階段タイプです。
縦に長い空間を確保する必要があるため、適切な間取り・配置を定めることが大切です。他のタイプと比べてコストも低く、デザインしやすいのがメリットです。ストレートな形状なので、急こう配に注意して手すりや滑り止めを施すと安心です。
■ かね折れ階段
階段の中間・途中地点がL字型に折れ曲がったタイプの階段です。
階段の向きが90度変わる部分に踊り場をつくり、もしもの落下を最小限に抑えることができます。
L字の形状分の面積が必要になるため、直階段よりもコストが上がる可能性があります。
■ 折り返し階段
L字型のかね折れ階段とよく似たタイプのU字型階段です。
その名の通り、特徴もよく似ていますが、かね折れ階段よりもさらに広い踊り場面積が必要になります。上下階の位置が真上・真下という関係になるので、間取りを設計しやすいメリットがあります。
階段の横幅によっては、大きな荷物や家具を運ぶのが困難になる可能性も考えられます。
■ らせん階段
その名の通り、階段がらせん状になっているタイプです。
デザイン性が高く個性的な魅力があり、狭いスペースでも設置しやすいメリットがあります。一方で、複雑な形状によるコストの高さとらせんの特徴である中心寄りのステップ(奥行)が狭いところが不安要素でもあります。
・デザイン・魅せ方
次に、階段のデザインについて紹介します。階段のデザインは大きく分けて2種類あります。
■ 箱型階段(木製階段)
前半に解説した階段の基本となる「踏み板」と「蹴上げ」で構成された箱状の定番階段です。
安定感のある階段なので、階段下にトイレや収納棚を設置するなど空間活用にも役立ちます。
安全性やシンプルさ、コストを抑えた階段をご希望のご家族に人気のデザインです。
■ オープン型階段
ストリップ階段やスケルトン階段という名前でも呼ばれる「蹴上げ」部分をなくしたタイプの階段です。
箱型タイプの階段とは違い、階段の向こう側が透き通るように見える構造で、空間の奥行きや開放感を得られるのがメリットです。また、「踏み板」と「踏み板」の間に隙間をつくることで、通常階段で遮られる光や風を通すことが可能になります。
そのため、近年では、オープン階段を窓側に配置したり、中庭の景色や外構を取り込める位置に設計したりするアートスタイルのデザインが注目を集めています。空間を広くおしゃれに魅せたい場合におすすめの階段デザインです。
隙間がある分、お子様の落下やケガのリスクが高まるところがデメリットです。しかし、使い勝手やステップのデザインにこだわることで、箱型階段に近い安全性を確保することも可能です。
■スタイリッシュな階段のある暮らし|事例紹介
【リビング階段(スキップフロア経由)】
階段を上りながら家族とおしゃべりをしたり、階段に腰をかけて読書をしたりと、スキップフロアを挟むリビング階段は家族の共同スペースとして有効的です。箱型階段の安定感+L字構造の段数の小分けで、小さなお子様にも安心の階段設計です。
【玄関階段(ホール階段)】
白い壁や階段に映える黒のアイアンが洗練された空間をおしゃれにまとめ上げています。オリジナリティあるデザインをうまく取り入れた印象的な玄関が完成しました。
【リビング階段(オープン型)】
リビングに、透かし効果のあるオープン階段と安全性を兼ねた手すりを採用することで、見た目の圧迫感をなくして、おしゃれな演出を叶えています。
ブラックのささら桁で引き締めたこの階段は、2階窓からの光や風を階段下に届ける役割も果たしています。
■まとめ
階段と配置の関係はとても重要で、どこに設計するのかによって生活の動線や屋内の印象が大きく変わります。また、階段エリアの手すりや照明を工夫することでぐっと理想的な空間に近づきます。
注文住宅ならではのデザイン性の高さや設計の自由度を活かせるメリットは見逃せません。おしゃれな階段は、住まい自体の使い勝手や魅力を引き立ててくれるアイコン的な役割と言ってもよいでしょう。
上・下階をつなぐ空間デザインとして、おしゃれなインテリアのような設計を楽しんだり、階段下収納を充実させて空間活用をしたり、当たり前にある階段の概念を一掃して、スタイリッシュで機能的なアイデアをあなたの家づくりに取り入れてみてはいかがでしょうか。
■東京・神奈川・埼玉でスタイリッシュな階段のある注文住宅を建てるならウェルホームへ
ご家族構成、土地の条件、ご趣味など、本当に様々な要素やご要望によって、家づくりのコンセプトが決まります。
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八王子・立川・横浜には、玄関も含めた間取りを体感いただける自社モデルハウスもご用意しています。イメージづくりや間取りの参考に、お気軽にご活用ください。スタッフ一同お待ちしております。