注文住宅を建てる際間取り設計にはとくに力を入れて取り組むことと思います。間取り設計によって暮らしの質は変わり、実際に住む人にとって快適な家となるかは間取りで決まるといっても過言ではないでしょう。
今回は、家のなかでもとくにリビングに焦点を当て、リビングを最大限活かす間取りの考え方について紹介していきます。
リビングは家の中心スペースでもあるので、ぜひこれから注文住宅を建てるという方は間取り設計の参考にしてみてください。
目次
■内装をこだわりのデザインにしよう
■注文住宅におけるリビングの間取り設計のコツ
■広いリビングのメリット
■まとめ:注文住宅はリビングを活かせる間取り設計を心がけよう
■リビングのこだわりポイント
リビングの間取りを考える際、どのようなポイントをもっとも重視する人が多いのでしょうか。リビングにこだわる場合、デザインや使い勝手といった住む人のライフスタイルによってこだわりもそれぞれ異なるでしょう。
ここでは「見た目」「使い勝手」「快適さ」に的を絞って、それぞれのポイントについて理想の間取りを実現するためのコツを紹介していきます。
・おしゃれなデザイン
リビングをおしゃれなデザインにする場合、リビングの見た目や間取りにこだわる必要があります。見た目の印象をよくするためには、モダン、シンプル、ナチュラルといった「スタイル」を統一することが重要です。
インテリアや壁紙、床といった見た目を統一させることでおしゃれな空間となり、住んでいて気持ちのよい空間となるでしょう。
また、1階から2階に通じて吹き抜け構造にすることで家全体が開放的で明るく、おしゃれなリビングとなります。そのほかにもスキップフロアや小上がりスペースといった特別なスペースを設けることで、見た目がおしゃれなだけでなく、多目的な使用ができるため使い勝手もよくなるでしょう。
・収納スペースとしても活用
リビングは家の中心であり家族が集まる場所であるため、ものが多くなり散らかってしまいがちです。せっかくのリビングスペースがものであふれかえっていたら快適なスペースとは呼べませんよね?
リビングにもしっかりと収納スペースを設けることで見た目もスッキリな快適空間となります。間取りを考える際収納スペースの確保は必須ですが、リビングの場合は壁面収納や階段下のスペース、ウォークインクローゼットを利用することで十分な収納スペースを確保することが可能です。
ものをすぐに取り出せる、すぐにしまえるようあらかじめ収納場所を決めたり、収納スペースを目立たないようにデッドスペースを利用することでリビングも収納スペースとして活用することが可能です。
・広さを活かした家族のくつろぎスペース
リビングは家のなかでもっとも広いスペースであるため、家族のくつろぎスペースとしての役割も担っています。一日の疲れを癒す空間、家族とのコミュニケーションをとる交流の場としてやはり快適な空間にしたいものです。
リビングを快適な空間にするためには開放感があり、明るい空間であることが重要となります。そのような空間をつくるためにはリビングと隣接する部屋との境界をなくし、一つの空間とするのがおすすめです。
キッチンをオープンキッチンにすることで奥行きのある空間になるだけでなく、大きな窓を設置して日光をたくさん取り込めるような間取りにすることも有効でしょう。明るく広々とした居心地のよいリビングダイニングをつくってみてはいかがでしょうか。
■注文住宅におけるリビングの間取り設計のコツ
注文住宅で快適なリビングをつくる際に重要なポイントについて紹介します。リビングは家のなかでも重要な場所であるため、実際に住んでみてから不便さを感じないよう間取り設計の時点でよく計画を練ることが重要です。
・リビングの役割を整理する
リビングを家のなかでどのような場所として利用したいのか、どのような空間にしたいのかをはじめに決めましょう。無計画に間取りを決めてしまうと収納や明るさ、温度など暮らしていくうえで不便に感じる部分が出てくるかもしれません。
目的によってリビングの間取りやインテリアの配置が変わるため、それにより施工にかかる費用も大きく変わるでしょう。無計画に間取りを決めてしまうと余計な費用やムダなスペースができてしまうため注意が必要です。
間取りを決める際はリビングだけでなく、それぞれの部屋にどのような役割をもたせるかを決めるようにしてください。
・家族構成を考慮する
リビングの間取りを決める際、家族構成についてもよく考える必要があります。小さな子供がいるのか、高齢者がいるのかによってライフスタイルは大きく変わるため、間取りにも工夫をする必要があるでしょう。
家族の誰が使っても使いやすい空間にすることが望ましく、そのためには実際に住んだ際のイメージをもつことが重要となります。段差一つでもケガにつながる可能性があり、ちょっとした間取りの違いでも動線に悪い影響を与えてしまうことがあるため、家族構成を考慮することは重要なのです。
家族間でもよく話し合い、誰もが快適に使えるリビングスペースをつくりましょう。
■広いリビングのメリット
リビングを広々とした空間にすることでさまざまなメリットがあります。リビングは家のなかでもっとも広い場所ですが、ただ広いというだけでなく、一緒に暮らす家族にもちゃんとしたメリットがあるということを覚えておきましょう。
・家族とのコミュニケーションがとりやすい
リビングが広いことで家族が集まりやすく、結果としてコミュニケーションを取りやすくなります。リビングが狭かったりもので散らかっているとくつろげるスペースとはならないため、家族が集まる機会も減ってしまうでしょう。
また、リビングに2階へ続く階段を設置する間取りにすれば、帰宅した子供とも必ず顔を合わせることが可能となります。玄関に階段があると帰宅後すぐに自分の部屋に行ってしまい、なかなか子供と顔を合わせることができないといったことも多いです。
しかし、リビングに階段を設置することで必ずリビングを通過するため、常に家族の様子を確認することができ、自然とコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
・デザインを統一することでおしゃれな空間に
リビングは広さがある分、壁や床、天井といったおしゃれにこだわるポイントもたくさんあります。とくに壁紙や床のデザインはリビング全体の印象を左右するため、デザインにはこだわりたいところです。
白や黒が基調のすっきりとしたシンプルなデザイン、木目を活かした暖かみのあるナチュラルなデザイン、モダンな雰囲気にアクセントとなるカラーを盛り込んだ北欧風のデザインといったさまざまなスタイルがあります。
リビングをどのようなデザインにするか迷ってしまいがちですが、さまざまな建築事例を参考にこだわりのデザインで統一し、一体感のあるおしゃれな空間にしてみてはいかがでしょうか。
・間取り次第で使い方は無限大
リビングはその広さを活かすことでさまざまな使い方ができます。小さなお子さんがいる家庭であれば木目を活かして遊具をつくったり、常に親と子供が一緒の空間にいられるような共有スペースをつくるのがよいでしょう。
在宅ワークをしている人であれば、階段下やリビングの一角に仕事ができるプライベートスペースをつくるなど、リビングの活かし方にはたくさんの選択肢があります。
住む人のライフスタイルに合わせて、必要なスペース、あると便利な機能をもたせることでより快適な空間となるでしょう。
■まとめ:注文住宅はリビングを活かせる間取り設計を心がけよう
注文住宅は予算、間取りを限りなく住む人の理想に近づけることが可能な住宅です。
注文住宅を建てる際には、ぜひリビングの間取り設計にこだわってみてください。リビングは家の中心、家族が集まるスペースとなるので間取り次第では誰が使っても快適な居心地のよい空間となります。
住む人のライフスタイルに合わせて、最適な間取り設計をしたいという方はぜひお気軽にご相談ください。