注文住宅の間取りづくりの中でも、玄関まわりはこだわる方が多いポイントです。特に日本の住宅事情では玄関の狭さに不満を感じるケースが多いですから、せっかくのマイホームなら広い玄関を作りたいですよね。

 

そこで今回は、新築住宅に広い玄関をつくるメリット・デメリットを両面からチェックしていきます。実際に広い玄関を作った注文住宅も写真付きでご紹介し、広く見せるテクニックも解説します。

 

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目次
■注文住宅を建てるなら憧れの広い玄関を♪
■広い玄関の注文住宅実例
■広い玄関のメリット
■広い玄関のデメリットと対策
■玄関を広く見せるテクニック

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■注文住宅を建てるなら憧れの広い玄関を♪

賃貸住宅や建売では、住まいの悩みとして挙がることも多い玄関スペース。せっかく注文住宅を建てるなら、広い玄関で気持ち良く出かけたりお客さんを迎えたりしたいですよね。

 

東京や首都圏の住宅事情では玄関だけに床面積を割くのは簡単ではありませんが、間取りに工夫すれば広く見せることもできます。住まいの顔となって毎日通る場所ですから、こだわって理想の玄関に仕上げてみませんか？

 

■広い玄関の注文住宅実例

さっそく実際の注文住宅の中から、おしゃれで広い玄関の間取りをチェックしていきましょう。詳細ページには住まい全体の写真やデータも掲載していますので、気になるお住まいはそちらもどうぞ♪

 

事例①

一般的な広さの玄関横に土間続きのクロークスペースを設け、スッキリ開放感を出しています。靴箱が見える場所にないため、実際の面積以上にひろびろして見えますね。

 

ロールスクリーンでクローク内が見えないように仕切れるので、お客さんを招くときも気兼ねがありません。

 

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事例②

玄関の上がり床と廊下を兼用して、床面積を有効活用したアイデア玄関間取りです。一般的な玄関よりかなり間口が広いですが、通路の役割も持っているため無駄がありません。

 

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■広い玄関のメリット

玄関を広くつくると、デザインや実用上のメリットがたくさんあります。

 

・気持ち良く出かけられる

毎朝のスタートを切る玄関は、やはり広い方が気持ち良いですよね。ほんの少しのことですが、これから数十年毎日積み重なると気分もかなり違います。

 

・大型家電や家具を買い替えやすい

玄関の間口が狭いと意外と困るのが、冷蔵庫や洗濯機など大型家電やソファなどの買い替え。広い玄関なら、幅が通らなかったり、曲がり切れなかったりする心配がありません。無理に運び入れて壁や床を傷つける心配がないのもメリットですね。

 

・収納を増やしてスッキリ保てる

広い玄関は大型のシューズボックスや玄関クロークを作りやすいため、靴や傘が散らからないスッキリ空間を保てます。部活やお出かけ用などたくさん靴が増える時期のお子さんがいても、靴があふれてしまう心配がないのはメリットですね。

 

・子供の遊具やアウトドア用品を置ける

公園で遊んできたお子さんのおもちゃ、バット・ラケットなどのスポーツ用品は一時的に玄関に置くことが多いですよね。こうしたアイテムをサッと置く場所をつくれて、玄関がごちゃごちゃせずに済むのも広い間取りのメリット。頻繁に出し入れする外用品は、専用スペースを作るのも便利です。

 

・玄関で来客対応対応しやすい

玄関の土間が広いと、宅急便や回覧板を受け取りやすいのも便利です。大きな荷物が届いたときも余裕を持ってサインできます。ちょっと腰かけるスペースを作っておけば、回覧板ついでにお話に花が咲くかもしれません。

 

・コートを脱いで家族の風邪を防止

玄関クロークにコート掛けを作れば、外からのウイルスや花粉を家の中に持ち込まずに済みます。家族の体調不良を防いで健康的な生活につながります。毎日着る仕事用のコートもサッと羽織れるため、忙しい朝の時短にもなりますね。

 

・老後にバリアフリー対応しやすい

広い玄関は手すりやスロープを設置しやすいため、足腰が弱くなる老後暮らしにもメリットが大きいです。間口が広いと車いすにも対応でき、介護する際も立ち座りや移動をサポートできます。

 

■広い玄関のデメリットと対策

玄関を広げることによるデメリットもありますが、間取りをしっかり考えれば対策できます。

 

・他の部屋が狭くなる

土地や住まい全体の面積には限りがありますから、玄関を広くするとその分ほかのお部屋が狭くなるのは避けられません。玄関のデザインや利便性を取るか、お部屋の居住性を取るか、バランスが難しいところです。

 

【対策】⇒廊下を省略する

広い玄関を作るアイデアとしておすすめなのが、1階の廊下を省略する手法です。一般的な廊下と階段ホールを無くしてリビング階段にすれば、かなりの床面積を節約することができます。

 

間取りにもよりますが廊下で2～3畳はスペースを確保できるので、玄関に回すだけでかなり広くできますね。リビングを回廊のように使う間取りは最近の間取りトレンドで、家族の会話が増えるなどさまざまなメリットもあります。

 

ほかのお部屋を削らずに玄関を広げるおすすめのテクニックですので、ぜひ上手に活用してみてください。

 

・冬は寒い

「広い間取りは寒い」という意見や失敗談を聞いた方も多いのではないでしょうか。玄関はもともと暖房をつける場所ではないため、広い間取りだとさらに寒々しいイメージもありますよね。

 

【対策】⇒住まい全体の断熱性をあげる

最近の住宅では一般的になりつつありますが、高気密高断熱仕様にすると玄関も含め効果的な寒さ対策となります。

 

家全体を断熱層でぐるりと囲むと外気の影響を受けにくくなり、お部屋ごとの温度差が少なくなります。お部屋から廊下や玄関に出た時の「ヒヤッ」とした空気感が軽減するため、快適に靴を脱ぎ履きできますよ。

 

■玄関を広く見せるテクニック

玄関で大きな床面積を確保できないときも、いろいろな間取りテクニックで広く見せることができます。あきらめずに、複数のテクニックを組み合わせてみましょう。

 

・鏡を設置する

壁面に大きな鏡を設置すると、空間の行き止まりを無くして広く見せる効果があります。おしゃれなアパレルショップやレストランでも良く使われているテクニックですね。

 

お出かけ前の身だしなみチェックとしても活用できますので、実用性もあり一石二鳥。美しく保つためにまめな拭き掃除は必要になりますが、習慣にしていつでも気持ち良い空間をキープしましょう。

 

・明るいカラーで統一する

お部屋を広く見せるなら、ホワイトやベージュなどの明るい膨張色で統一するのが効果的です。タイル・床・玄関収納・ドアなど、全体を統一すると一体感が出てかなり広く見せることができます。

 

一色ではつまらないと感じたら、圧迫感を感じない程度にアクセントカラーを入れてみましょう。シンプルな色使いの方が、ちょっとしたアクセントも引き立っておしゃれに見えますよ♪

 

・ダウンライトを選ぶ

天井に埋め込むダウンライトは、玄関の圧迫感を軽減してスッキリ見せるのに役立ちます。シーリングライトとくらべて数センチの差ですが、1坪前後の玄関では大きな効果が期待できます。

 

余談ですが、玄関の照明はセンサー付きにするとスイッチ操作が無くなってとても便利です。消し忘れもなくなるので、これから選ぶならセンサー付きがおすすめ♪

 

・明かり窓付きの玄関ドアを選ぶ

スペース的に大きな窓を設けるのが難しい玄関ですが、玄関ドアに明かり窓付きのタイプを選ぶと解放感が出て広く見えます。昔は窓を割られて防犯上のリスクがありましたが、現在は対策製品があるので問題ありません。

大きな窓ではないので効果も限定的ですが、ほかのテクニックと組み合わせで効果が積み重なります。

 

・吹き抜けにする

2階の間取りとの取り合いが許すのであれば、吹き抜け玄関にするとかなり広く見せることができます。高い窓から自然光もたっぷり入るので、朝から気持ち良く出かけられる素敵な玄関に♪

 

■まとめ：東京エリアでも間取りの工夫で広い玄関を♪

広い土地の確保が難しい東京エリアでも、間取りに工夫することで広くておしゃれな玄関をつくることはできます。カラーや照明などのチョイスで、面積以上の解放感を演出するのもおすすめ♪

 

玄関は住まいの顔となる大切な場所ですから、ぜひこだわって理想のデザインと使い勝手に仕上げましょう。

 

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