シンプルで等身大の暮らしができる20~30坪の平屋。特に25坪の平屋は、様々な家族構成に対応できる、ちょうどいいサイズ感とも言われます。大きすぎず、小さすぎない等身大の25~30坪平屋は、アフターコロナの郊外での暮らしにも最適です。そこで、今回は、暮らしやすい平屋の広さと間取りのポイントについて解説します。ぜひ家づくりの参考にしてくださいね。
25坪~30坪の平屋のちょうどいい暮らし
平屋での快適な暮らしを考えたとき、大きすぎず、小さすぎない、ちょうどいい平屋のサイズはどれくらいになるのでしょうか。
25坪の平屋は、2~3人家族で2~3LDK。
30坪の平屋は、3~4人家族で3~4LDK。
35坪~の平屋になると、4人家族で4LDK~の間取りが目安となるでしょう。
国土交通省「住生活基本計画」では、3人家族で約30坪(100㎡)を推奨していますが、平屋の場合、25坪~30坪で2~4人家族なら、大きすぎず、小さすぎないサイズ感と言えるでしょう。
25坪~30坪の平屋の土地の広さ
東京、神奈川、埼玉の都心から離れた郊外エリアは、アフターコロナの家づくりでも注目を集める緑豊かで都心と比べ土地も比較的確保しやすい人気のエリアです。
例えば、立川駅近郊の住宅街を例にすると、徒歩15分程度の第1種住居専用地域、第1種中高層住居専用地域は、建ぺい率60%、容積率200%の地区は、3階建が建築できる住宅地です。
奥多摩街道を越えたエリアには第1種低層住居専用地域があり、建ぺい率40%、容積率80%で2階建までが建てられる住宅地となります。
建ぺい率60%の第1種住居専用地域、第1種中高層住居専用地域の場合なら、必要な土地の広さは、
・25坪の平屋:土地41.7坪
・30坪の平屋:土地50坪
第1種低層住居専用地域の建ぺい率40%の土地の場合、
・25坪の平屋:土地62.5坪
・30坪の平屋:土地75坪
となります。
やっぱり25坪の平屋は、土地の確保という意味でもちょうどいいサイズ感かもしれませんね。
25坪~30坪の平屋の相場と価格
平屋の建築費の相場感は、首都圏郊外で建てる25坪の平屋は1,500万円~2,000万円、30坪の平屋は、1,800万円~2,400万円が目安です。
大手ハウスメーカーの場合、坪単価約75万円~100万円、工務店で60万円~80万円の建築費が目安として考えたほうがよいでしょう。
坪単価はあくまでも目安です。実際には、グレード、間取り、設備の充実度合いなどにより大きく異なります。
ほぼ同様の広さ、同様の仕様の平屋を建てるなら、ハウスメーカーより、地域の工務店で建てたほうが坪単価は抑えやすくなります。
1,000万円台で25坪~30坪の注文住宅の平屋を建てるなら、地域の工務店が選択肢になるでしょう。
工務店の中でも、デザイン性が高く、上質な素材を使った注文住宅が得意な工務店なら、同様の価格帯でも、ハウスメーカーよりも、ワンランク上のグレードの家づくりが可能になります。
25坪~30坪の平屋の広さと間取りのアイディア
25坪~30坪の平屋は、2LDKから4LDKまで、間取りのバリエーションが豊富です。
こちらの写真はまるで建築家によるデザイン住宅のようですが、当社の基本仕様の1つです。もちろん注文住宅ですので、ご要望に応じて仕様を変更できますので、ご要望を存分にお聞かせください。
25坪の平屋は、2~3人家族で、2LDK~4LDKの間取りが標準です。
25坪で2LDKの間取りに加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって、3LDK~4LDKの間取りを希望される方も増えてきました。
今後の家族構成、ライフステージの変化を見据えて、部屋数を少なめにして開放的な間取りを優先するか、部屋数を確保するかを検討するとよいでしょう。敷地面積が許せば、30坪未満程度平屋にして、部屋数を1つプラスするという選択肢もあるでしょう。
首都圏近郊の郊外エリアで、快適な居住空間を確保しながら、大きすぎず小さすぎない平屋を建てるには、立地環境、家族構成の変化を見据えて、ちょうどいい生活動線、家事動線を検討する必要があります。
25坪~30坪の平屋の間取りの留意点
家族構成に応じて、ちょうどいいサイズ感の平屋の間取りにするには、次のような留意点を参考に間取りを検討するとよいでしょう。
ライフステージの変化:可変性
第1は、家族構成やライフステージの変化に応じて可変性の高い間取りにすることです。25坪から30坪の平屋は、2LDK~4LKの間取りが可能なサイズ感です。家族構成は、2人から5人まで対応可能です。
25坪~30坪の平屋は、夫婦2人でも、家族が増えても柔軟に対応しやすい広さです。多めの個室を確保する際には、耐力壁を減らし、間仕切り壁にすることで、可変性の高い間取りにすることができます。
土地の広さや立地条件を活かす:拡張性
平屋は隣家の建物や、立地条件の影響を受けやすいことから、その土地の条件に応じて、建物の位置や、窓などの位置を考慮しつつ、より快適な空間になるように間取りを検討する必要があります。
3階建ての建物が建築できる第1種住居専用地域、第1種中高層住居専用地域で平屋を建てるなら、できるだけ採光を確保できるように、南向きの窓を高めの位置に確保できるように、片流れの屋根を採用するのもよいでしょう。
2階建て以下の建物が中心の第1種低層住居専用地域などのエリアでは、落葉樹などの植栽を用いて夏の日差しを遮り、冬の光を取り込む工夫もよいでしょう。
長めの軒を確保して、雨の日でも快適に過ごせるウッドデッキや土間のテラスを配置すれば、平屋の自然に近い暮らしが満喫しやすくなります。
空間を立体的に活用する間取り:立体感
平屋は上層階がなく、天井高が確保しやすいことから、平屋でありながら、立体感のある開放的な空間づくりも可能です。
天井高をゆったり確保して、ロフトやスキップフロア(1.5階など)を採用すれば、平屋のフラットな水平方向に広がる空間に加えて、吹き抜けの縦方向の視界の抜けを良くする効果で、開放的な空間になります。
特に、ロフトは天井高の制限があるため、スキップフロアを採用すると、平屋でありながら2階建てに近い吹き抜けのあるリズミカルな間取りが実現します。
細長い土地の形状を活かして、リビング、ダイニング、書斎などを奥行を変えながら段違いに配置すれば、間仕切り壁を少なくすることができ、より有効に空間が有効活用できます。
光と風の通り道づくり:自然エネルギーも有効に
さらに、平屋の天井高の自由度を活かして、窓の位置を高めに確保すれば、採光も十分に確保できます。
片流れの屋根で天井勾配にすれば、低い窓から高窓へと室内の空気も自然対流がしやすくなります。
軒下と壁の一部を木目にすると、リゾート感覚の家づくりができます。まるで高級リゾートのラウンジのような上質でありながらナチュラルな素材感が心地よい空間になります。
まとめ
25坪~30坪の平屋は、暮らしやすいサイズ感が魅力です。
30坪以内であれば、建築費も割高感が少なく。リーズナブルに平屋の魅力的な空間づくりが実現できます。
2~3LDKなら、2~3人家族で比較的余裕のある間取りが可能です。3~4KDKなら、4~5人家族の場合で、相応の部屋数が確保できます。
今後の家族構成やライフスタイルの変化に応じて、共働きの世帯、ファミリー世帯、シニア世代まで、幅広い世代の暮らしにも適しています。
25坪~30坪の平屋は、大きすぎず小さくもない、自分たちの等身大の暮らしで、長く住み続けられる、ちょうどいい暮らしができる家づくりができるでしょう。
ウェルホームとつくる理想の暮らし
ウェルホームでは、お客様の希望や願いを叶えるお手伝いをしています。
例えば、『1年中Tシャツ生活』をコンセプトに、優れた高気密・高断熱性能で、開放的な空間を保ち、室内のどの場所にいても快適に過ごせる平屋の家はいかがでしょう。
家族の時を刻む「住まい」としての機能性、さりげない個性。シンプルで飽きのこないデザイン。 ウェルホームの住まいは両方を兼ね備えています。片流れのシャープなデザインと、 居室空間を光で包み込む大きなファサードを持ちながら、気密性・断熱性を損なわない快適性能。 大きすぎず小さすぎない等身大の居室空間は、四季の移ろいが美しいガーデンにまで伸びゆくような開放感を醸します。 オープンエアな空間を楽しむ暮らしのご提案です。