断熱性や耐久性が高いパワーボード、実は高級感のある外観づくりにも向いているんです♪
この記事ではパワーボードを活用したおしゃれな注文住宅の外観写真をたくさんご紹介します。
サイディングとパワーボードの違い、メリット・デメリットも解説しますので、マイホームづくりの参考にどうぞ。
Contents
■パワーボードとは?
・軽量気泡コンクリートの外壁材
パワーボードは軽量コンクリートを発泡させてつくる外壁材のことで、軽くて高い耐久性や断熱性を持っているのが特徴です。
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)と呼ばれることもあり、基本的には同じ物で違いはありません。
パワーボードは1900年代前半にスウェーデンで開発されて各国に広がった歴史があり、日本でも半世紀以上使用されてきた外壁材です。
・サイディングとの違い
一般的な戸建て住宅で使われることが多いサイディングとパワーボードは同じ板状の外壁材ですが、材質や特性の違いがあります。金属サイディングは全く特徴が違うため、ここでは窯業サイディングと比較してみましょう。
パワーボード | 窯業サイディング | |
材質 | 軽量発泡コンクリート | セメント+繊維 |
厚み | 37mm | 14~18mm |
断熱性 | 高い | 低い |
デザイン | シンプルが多い | バリエーションが多い |
価格 | 高い | 比較的安い |
パワーボードの特徴やメリットについては後で詳しく解説しますが、一般的な窯業系サイディングと比較すると上記のような違いがあります。
一般的にはパワーボードの方が性能・価格が高く、高価格帯の注文住宅で採用されることが多いです。
ただし窯業系サイディングの方がデザインバリエーションは多いため、予算や希望する仕上がりに合わせてチョイスするのが良いでしょう。
■おしゃれなパワーボードの注文住宅外観実例
実例①:変化のあるホワイトモダン
空間のつながりを意識した、開放感あふれる素敵な住まい|立川市
シンプルなホワイトモダンの外観ですが、無地と柄物のパワーボードを使い分けてのっぺりした印象を防いでいます。
立体感のあるシルエットとのバランスも良く、シンプルながら程よい主張の外観に仕上がりました。
実例②:ブラック一色のスタイリッシュモダン
こちらはブラック単色のパワーボードと片流れ屋根を組み合わせた、スタイリッシュな外観です。
横スリットを強調した柄に、アルミの縦スリットを組み合わせて変化を与えています。
ブラックにまとめた外観に、軒天・破風板のホワイトのアクセントも効果的です。
実例③:高級感のあるモノトーン
中庭から光がふりそそぐスタイリッシュモダン2世帯住宅|立川市
ブラック&ホワイトのパワーボードを交互に重ねた、上品で高級感のあるモノトーンコーディネートです。
バランス良く配置したスクエア窓で遊び心もプラスし、いつまでも飽きの来ないおしゃれなマイホームに。
実例④:都会にマッチするシンプルモダン
上質な空間とスタイリッシュさで、暖かみのある素敵な住まい。|立川市
グレーのパワーボードを立体感のあるシルエットに組みあわせ、都会の街並みになじむ外観に仕上げました。
片流れ屋根・スクエア窓などモダンなアクセントが、キューブ柄のパワーボードとマッチしています。
■パワーボードをおしゃれに仕上げるコツ
・カラーは1~2色
パワーボードは比較的シンプルなデザインが多いため、外観全体のカラーは1~2色でスッキリまとめるとセンス良く仕上がります。
スタイリッシュモダンならかっこいいモノトーンの組み合わせ、ナチュラルならベージュやブラウンなど好みに合わせて選びましょう。
シンプルなホワイトやブラック一色の外観も、パワーボードとの相性が良くおしゃれですよ♪
・目地をデザインに活かす
パワーボードは目地が目立ちやすいのですが、無理に隠すのではなく上手にデザインに活かしてみましょう。
例えば横方向の目地を強調すると、落ち着きや重厚感が出て大きなシルエットに見えやすくなります。逆に縦方向を強調すると、シャープでカッコいいデザインに仕上げやすいです。
どうしても気になる場合は細かいブロック柄などを選んで目地を隠すこともできますが、デザインの一部にするパターンも検討してみてください。
・全体の立体感を考える
パワーボードの柄を選ぶ際は、建物のシルエットとの相性や全体の立体感を考えましょう。
真四角のシンプルなシルエットにフラットなパワーボードを組み合わせると、のっぺりした印象になってしまうことがあります。凹凸のある柄を選ぶと、立体感が出てバランスの良い外観になるでしょう。
逆に複雑な形状・シルエットの場合は、シンプルなパワーボードがすっきり合うかもしれません。
好きな柄をパワーボード単体で選ぶのではなく、建物全体のバランスを見ながら選んでみてください。
■パワーボードのメリット
・断熱性
37mmの厚みがあり気泡を多く含むパワーボードは、住まい全体の断熱性をアップしてくれるのが大きなメリットです。
冬暖かく夏涼しい快適性や光熱費節約効果など、断熱性能は毎日の暮らしにさまざまなメリットをもたらしてくれます。
・遮音性
パワーボード内に含まれる多数の気泡は、外からの音を遮り静かな環境づくりにも貢献してくれます。
幹線道路や工場の近くなど、環境音が気になる土地に建てる場合にピッタリ。
内部からの音漏れにも効果的なので、映画やオーディオ、楽器演奏を楽しみたいかたにもおすすめです。
・耐久性
パワーボードは熱や酸化に強い「トモバライト結晶」を多く含んでいて、耐久性が高く長期間使えるのも大きなメリット。
窯業サイディングは30年前後の貼り替えが一般的ですが、パワーボード60年以上使うことを前提に設計されています。
少し初期費用が高くなっても、長期間メンテナンスして使えるので結果的におトクになります。
・防火性
無機質のコンクリート系材質でつくられるパワーボードは耐火性が高く、万が一隣で火事があっても燃え移りにくいのも特徴です。
パワーボード自体は発火することがなく、炎にさらされても変形したり有毒ガスが出たりする心配もありません。
■パワーボードのデメリット
・価格が高い
厚みがあり高性能なパワーボードは製品価格自体が高いのは若干ハードルが高い部分です。
サイディングより耐久性が高いので長期的に見ればデメリットにはなりません。しかし初期費用は高くなるので、住宅ローンの審査や返済計画には少し影響が出ます。
パワーボードを選ぶ場合は、資金計画に少し余裕を設けておくのが良いでしょう。
・吸水性が高い
軽量発泡コンクリートでできたパワーボードは吸水性が高く、しっかり塗装で保護してあげる必要があります。
塗膜が劣化して浸水すると内部の金属メッシュが錆びて膨張し、ひび割れや破損につながるケースも。
ただしこれは一般的なサイディングでも同様で、10年前後の適切なタイミングで塗装メンテナンスをすれば問題ありません。
うっかりメンテナンス忘れが無いよう、定期点検やメンテナンス制度が充実したハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。
【参考】⇒60年間の長期メンテナンス保証
■まとめ:パワーボードの特徴を活かしたおしゃれ外観を♪
パワーボードは高級感のある上品な外観を作りやすく、目地や独特の模様も活かせばセンスの良いマイホームに仕上がります。
今回ご紹介した事例やおしゃれに仕上げるコツを参考にしていただき、理想のマイホームデザインを考えてみてください。
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