狭小地や変形したり土地で、うまく庭が確保できないと困っている方はいませんか。
また、庭を作るスペースがあっても、人通りが多くて目線が気になる場合もありますよね。
屋上を採用することで、広々としたプライベートの庭を作ることができます。
ただし、屋上を採用して後悔している人も事実です。
そこで今回は屋上の魅力をお伝えした上で、後悔しない設計のポイントを紹介します。
Contents
◼庭を作るスペースがないなら屋上を作ろう!
屋上を庭の代わりとして作れば、さまざまな使い方で活用できます。
・空間を有効活用できる
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本来、屋根になる部分を屋上とすることで、空間を有効活用することができます。
屋根全体を屋上としたり屋根の一部を屋上にしたりと、選択肢はさまざまです。
自分の使い勝手の良い屋上スペースを確保しましょう。
また、屋上を庭代わりにすることで敷地にゆとりが生まれます。
そのため、建物の面積を増やすことや、駐車場スペースの確保が可能です。
敷地・建物全体を無駄なく使いたい方に、屋上はぴったりでしょう。
・目線が気にならずプライバシーが保たれる
交通量が多い道路に面する土地の場合、庭で遊んでいたり洗濯物を干していると目線が気になりますよね。
屋上は道路に建っている人から見えにくい高さなので、目線が気になりにくいです。
また、庭で子供が遊んでいると道路に飛び出したり、不審者と遭遇したりするリスクもあります。
屋上はプライベートな空間なので、このような危険性もありません。
ただし、近隣の建物からの目線が気になることもあるため、注意して設計しましょう。
・景色を楽しむことができる
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屋上を採用すれば、マイホームから見える景色を楽しむことができます。
周りに3階建て以上の建物がない敷地なら、屋上からの目線を遮るものはありません。
特に、近くに景色の良い場所があったり花火大会などが見えたりする立地なら最高ですね。
・日当たりが良いので洗濯物がすぐに乾く
屋上は屋根のない空間なので直射日光が当たります。
周りに高い建物がなければ風通しも良いため、洗濯物がすぐに乾くでしょう。
住宅が密集している地域の場合、庭やバルコニーでは日当たりが確保できない場合もあります。
そのようなときには屋上の採用がおすすめです。
屋上の魅力は他にもたくさんありますので、こちらの記事もチェックしてみてください。
◼実は屋上のある家を建てて後悔している人も‥
屋上の魅力はたくさんありますが、実は屋上を採用して後悔している方もいます。
理由を確認してみましょう。
・洗濯物を屋上まで干しに行くのが手間
洗濯物を屋上まで持って行って、干すのが手間だったという意見が多いです。
1階に洗濯機がある場合、長い階段を上って屋上まで行かなければなりません。
濡れた洗濯物は重いので毎日の行き来するのは大変ですよね。
また、急に雨が降ったときにも、1階から急いで屋上まで行くのが大変との声もありました。
洗濯機置き場やリビングを2階に採用して、屋上への行き来を楽にするなどの対策をすると良いでしょう。
・掃除が大変だった
屋上の掃除が大変で後悔した方もいます。
枯れ葉などが排水口に溜まると雨漏りなどの原因になるため、頻繁にチェックをして掃除をする必要があります。
また、屋上用のテーブルやチェアは汚やすいため、使うたびに掃除をしなければなりません。
屋上に水栓をつけ忘れたため、掃除の際に水を運ぶのが大変だったという方もいます。
長くきれいな状態を保つために、掃除がしやすい屋上を作るようにしましょう。
・意外とプライバシーが守られない
屋上を採用したが、意外とプライバシーが守られず使いにくいと感じる方もいます。
なぜなら、隣の家が3階建て以上だったり屋上があったりすると、目線が合ってしまうからです。
すでに周りに建物が建っているなら周辺環境を考慮して設計ができますが、後から隣家が建築し始めた場合は配慮ができませんよね。
「屋上でゆっくりくつろいでたらお隣さんと目が合って気まずい‥」という状況になる可能性があることも頭に入れておきましょう。
・頻繁に活用していたのは最初だけ
屋上を頻繁に使っていたのは最初だけで、数年経ったら使わなくなってしまったという方もいます。
- 子供が大きくなったら屋上で遊ばなくなった
- 日当たりが良すぎて家庭菜園に向いていない
- 隣家が3階建てなので洗濯物を干しにくくなった
- 階段の上り下りが辛くなって屋上へ行かなくなった
さまざまな理由がありますね。建築時だけでなく将来の使い方も考えて採用を決めてくださいね。
◼後悔しない!屋上のある家の設計ポイント
後悔しない屋上を建てるために、重視してほしい設計のポイントを紹介します。
・屋上への動線を考える
屋上を有効活用したいなら、動線を意識した間取りづくりをすることが大切です。
上の画像は、LDKを二階に配置しリビング階段で屋上へ行けるようなっています。
頻繁に屋上を使う場合やバーベキューなどをしたいなら、LDKからのアクセスが良いと楽です。
屋上へのアクセスにリビング階段を採用したい方はこちらもチェックしてみてください。
その他にも、屋上で洗濯物を干したりプールで遊んだりしたいなら、水回りを2階に配置して屋上と近づけると便利でしょう。
屋上でどんなことをしたいか、使用頻度はどのくらいなのかを考えて建物の間取りを考えましょう。
・最適な屋上の広さやアクセス方法を考える
事例を見る⇒欧州風のおしゃれなデザインと機能性の同居した二世帯住宅|立川市
屋上を作るときは、広さとアクセス方法を考えましょう。
広すぎると掃除が大変ですし、アクセスしにくいと使用頻度が減ってしまいますからね。
- 屋根全体を屋上にする
- 屋根の一部を屋上にする
屋根全体を屋上にすると広々とした空間を確保できます。
対して、屋根の一部を屋上にすれば、屋根部分に太陽光パネルを採用するなどの活用方法もあるでしょう。
また、地域によっては建物の高さの制限があり、全体を屋上にできないケースもあります。
事例を見る⇒個を尊重しつつ、家族のあたたかさを大切にした住まい
高さ制限があると、こちらの建物のように一部分を屋根にしなければなりません。
土地探しから始める方は、法令上の制限もしっかりチェックすることが必要です。
続いて、屋上へのアクセス方法についてです。
- ペントハウスから屋上へアクセスする
- 屋外階段から屋上へアクセスする
ペントハウスとは、屋上の一部に作る小屋のような空間です。
ペントハウスは建築面積の8分の1まで、高さは5m以下という建築の制限があります。
室内の階段を上るとペントハウスへアクセスでき、そのまま屋上へ入ることが可能です。
気軽に行き来がしやすい空間なので、屋上が使いやすくなるでしょう。
また、高さ制限によっては天井高のあるペントハウスが作れないケースもあります。
そのようなときは、天井高の低いペントハウスを作って、屋上へアクセスするのも1つの方法です。
事例を見る⇒モデルハウスのアイデアに独自の個性をプラス。 将来を見据えた総タイル貼り「和モダンの家」。|立川市
上の画像は、天井高の低いロフトのようなペントハウスを作って、小さな出入り口から屋上へアクセスできるようにしました。
また、屋外階段を作って屋上へアクセスする方法もあります。
屋外階段は室内のプライベート空間を通らず屋上へアクセスできるため、頻繁に友人を屋上に招く場合などにおすすめです。
最適な広さ・アクセス方法を考えて、屋上を設計しましょう。
・周辺の建物の状況を把握する
屋上に限ったことではありませんが、注文住宅を建てるなら周辺状況を把握してから間取りを作ることが大切です。
屋上の場合、状況把握を怠るとプライバシーが守られない空間になることがあります。
隣に高い建物や屋上があったとしても、事前に分かっていれば次のような対策を取ることは可能です。
【対策①】隣家側にペントハウスを立てて目隠し代わりにする
上の画像の場合、仮に東側に屋上ある建物が建っているとしても、ペントハウスが目線を遮ってくれます。
【対策②】屋上周りの壁を高めに設計する
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隣家と少し距離があるなら、壁を高めに設計することで目線を遮ることは可能です。
また、壁を高くすることで落下などの予防もできます。
こちらの建物のようにタープをつければ、日差しだけでなく上からの目線も遮ることができるでしょう。
【対策③】目隠しフェンスを採用して目線を遮る
目線を遮れるようなフェンスを採用することも効果的です。
後付できる目隠しフェンスやパネルもあるため、将来近隣の環境が変わったときなどに採用しても良いでしょう。
・排水と防水の対策をしっかりする
屋根と違って傾斜がほとんどない屋上は雨水が溜まりやすく、排水がうまく行えないと雨漏りにつながる可能性があります。
そのため、排水と防水がしっかりとされている屋上を建てなければいけません。
- 防水塗装はどんな種類のものを使っているか
- 防水塗装はどのくらいの耐用年数があるか
- 排水口の位置、排水経路は問題ないか
これらをしっかりと確認しましょう。屋上の施工が慣れていない住宅会社だと、排水・防水対策が不十分な場合もあります。
具体的には、防水塗装が不十分だったため、入居後すぐに亀裂が入り水が浸入したなどの例です。
また、将来的なメンテナンス計画も細かくチェックしてください。
適切なタイミングで清掃やメンテナンスをすれば、雨漏りの危険性を下げることが可能です。
床面にパネルやタイルを敷くことで、紫外線や雨が直接当たることを防げるため床自体の劣化を防ぐこともできます。
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設計時はもちろん、住んでからの対策をしっかり行ってくださいね。
・天井の断熱性を高める
屋根がない屋上は熱が室内に届きやすくなるため、天井の断熱性を高める必要があります。
断熱材の種類や厚みをチェックするのはもちろん、建築中にも足を運んで隙間なく断熱材が施工されているかチェックしてください。
また、屋上の防水塗装の中には遮熱効果も含まれているタイプがあります。
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ウェルホームが屋上の床に採用している金属防水塗装は、遮熱や不燃の効果もある耐久性が高い商品です。
屋上を採用する際は、どのような断熱の対策をしてくれるか必ず確認してくださいね。
・掃除のしやすさを重視する
屋上の掃除が負担に感じそうな方は、掃除のしやすさを考えて屋上を設計してもらいましょう。
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こちらの屋上のように、真四角な屋上は凹凸のある形状と比べて掃除がしやすいです。
また、タイルやウッドパネルを施工しているため、デッキブラシでゴシゴシと擦ることができます。
排水口周辺はものを置かないようにして、掃除をしやすい環境を作ってください。
屋上やペントハウスに水栓や掃除用具入れがあると、さらに掃除がしやすくなるでしょう。
掃除が苦にならないような屋上を作ってくださいね。
・土地を購入するなら高さ制限のチェックも忘れずに
土地探しから始める方は「高さ制限」をしっかりとチェックしましょう。
高さ制限とは、隣地や道路の日当たりや通風を確保するために、建てる建物の高さを制限するものです。
家を建てる土地が次の用途地域に当てはまる場合は「絶対高さ」の制限が設けられています。
- 第一種低層住居専用地域
- 第二種低層住居専用地域
- 田園住居地域
これらの地域は10mまたは12mまでの高さの建物しか建ててはいけません。
その他の地域でも、道路斜線制限・北側斜線制限・隣地斜線制限などで、建物の高さ制限があることがほとんどです。
ハウスメーカーに「屋上を作りたい」という旨を伝えてから、土地探しをしてもらいましょう。
■屋上の施工実績が多い住宅会社を選ぼう
事例を見る⇒個を尊重しつつ、家族のあたたかさを大切にした住まい
屋上を作りたいという要望があるのなら、屋上の施工実績が多い住宅会社を選びましょう。
- 適切な防水・排水工事をしてくれる
- 屋上の使い勝手も配慮して間取りを作ってくれる
- 施工例が多いため写真を見てイメージ共有しやすい
- プライバシーや安全性に配慮して設計してくれる
- 職人さんが屋上の施工に慣れている
たくさんのメリットがありますね。特に設計・施工技術は経験によって差が出やすいため大切です。
長い間安心して屋上を活用したいなら、屋上の施工実績を確認しながら住宅会社を選んでくださいね。
■まとめ
屋上は生活を豊さまざなかにしてくれる空間です。
さまざな使い方を考えながら、建ててすぐも将来的にも活用できる屋上を作りましょう。
ウェルホームでは屋上の施工事例がたくさんあります。ぜひお気に入りの屋上デザインを見つけてみてくださいね。
東京・神奈川・埼玉で注文住宅を建てるなら、首都圏ハウスメーカーのウェルホームにぜひご相談ください。
お客様のご要望をしっかりお伺いし、ご家族の人数やライフスタイルに合わせた理想のデザイン・間取りをご提案いたします。
八王子・立川・横浜のモデルハウスもご活用いただき、ぜひお気軽にお声かけください。